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更新日:2022年9月13日

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協働のための広報 兵庫県 広報ガイドライン Hyogo Public Relations Guidelines

 

「ポスター」 ポスターで5m先の人の足を止める。

80:15:5の構成

ポスターは少し遠くを歩いている人の足を止める、少なくとも目は止めなくてはなりません。当然、相応のインパクトが重要になりますが、チラシのように表裏が使えない。チラシ以上に「捨てる」勇気が必要になります。「ツカみ」に80%のスペースを割き、残り20%で詳細とアクションを表現します。捨てた情報はホームページ上に掲載し、誘導します。

数字にこだわる ~阪神・淡路大震災25年ポスター~

 

掲示場所からもデザインを考える

掲示予定場所はどんなところか、どんな人が多く歩いているところなのか。さらに、ポスターの場合は他と並んで掲示されることが多いため、その中でいかに埋もれないかを考える必要があります。例えば、周りは写真をメインにしたポスターが多いから文字だけで構成する。シンプルで堅いイメージのものが多いから、少し派手めの色を使うなどを考えます。

昔を思い出す。~兵庫県職員募集 ポスター~

 

ポスター制作のために取材をする

ポスター制作のために取材をするというのは意外に思われるかもしれませんが、P68の「具体」を表現するという意味では、最も効果的な手法です。取材した生の声はリアリティという具体を含んだ最強の素材です。ひと手間かかりますが、効果を生むためにもチャレンジしてみてください。

「啓蒙」から「協働」へ。~ユニバーサル社会づくり 啓発ポスター~

 

単純拡大縮小はNG

チラシを拡大してポスター。ポスターを縮小してチラシに、という考えはNGです。それぞれ受信者の立ち位置、距離が違います。各構成要素のスペース配分も異なります。多くの場合、チラシを単純拡大してポスターにすると、「ツカみ」のスペースが前述の80%より小さくなってしまいます。ポスター、チラシ、それぞれで適切な各要素の大きさでデザインしてください。

U5H解剖(1)

 

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column Chapter-3-
写真を使う・撮影する

チラシやポスターを作る際に写真を使うことが多いですが、使う写真の役割を明確にすることが必要です。情報(意味)なのか、雰囲気(イメージ)なのか、その媒体へのとっつきやすさなのか。その役割をまっとうするのに本当に最適な写真素材なのかを再確認してください。「播磨のチラシだからなんとなく姫路城」はNGです。

自ら撮影する場合は、作品としての写真を撮らないことが重要です。きれいなフレーム切りより、少し広めにトリミングの有余があることを考えます。写真はあくまで素材、トリミング可能な方がデザインの幅が広がります。