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更新日:2022年10月1日

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令和4年10月局長メッセージ(阪神北県民局長 和泉 秀樹)

きっかけは、先輩職員が白血病を発症したことでした。

およそ20年前、当時の同僚らと一緒に、骨髄バンクに登録しました。
それ以来、ドナー提供の機会がないまま年月が経過。しかし昨年、ついにドナー候補者になりました。その貴重な経験の顛末を記します。


  • 8月4日(水曜日)
    日本骨髄バンクからSMS。
    「あなたとある患者さんのHLA型が一致し、ドナー候補者に選ばれたため書類一式を郵送しました。お手数ですが、書類受理後7日以内にご返送ください。」
    その晩、妻、娘2人に、ドナー候補者になったこと、ドナー提供の手続を進めたいことを話し、理解を得る。
  • 8月5日(木曜日)
    日本骨髄バンクから書類が郵送で届く。「ドナーのためのハンドブック」をよく読んだ上で、「提供意思確認書」「問診票」等に必要事項を記入して返送するようにとのこと。ハンドブックには、骨髄バンクや移植の基礎知識、コーディネートの進め方、骨髄もしくは末梢血幹細胞の採取の流れ、費用と補償などが記載。移植には骨髄移植と末梢血幹細胞移植があることを初めて知る。8月9日(月曜日)に書類を返送。
  • 8月16日(月曜日)
    提出した問診票に、今までの健康診断で「要検査」となった項目があると回答していたことから、健康診断結果の提出を求められる。今年度の定期健康診断結果がわかるのがしばらく先だったため、6月にかかりつけ医で血液検査した結果でもいいかと確認したところ、構わないとの回答。
  • 8月24日(火曜日)
    かかりつけ医から検査結果を入手し、日本骨髄バンクあて郵送。
  • 8月27日(金曜日)
    日本骨髄バンク近畿地区事務局の佐藤さん(仮名)から、担当コーディネーターになったとの電話。コーディネートに関する説明や医師の問診、採血を行う「確認検査」の日程及び検査する病院の調整。
  • 8月30日(月曜日)
    確認検査日の案内が郵送で届く。
  • 9月初旬の某日
    午後休みを取り、14時に某病院でコーディネーターの佐藤さんと待ち合わせ。運転免許証を提示して本人確認。病院内の一室で、佐藤さんから改めて骨髄バンクや移植の流れなどの丁寧な説明。医師も立ち会い、問診と血圧測定、採血。佐藤さんは自らがドナー候補者になった際、血圧測定で高い値が出て、この時点でコーディネートが終了したとのことだったが、無事クリア。15時半に終了。交通費として電車賃を受領。
  • 9月13日(月曜日)
    血液一般検査結果が郵送で届く。「骨髄バンクの基準では問題ありませんでした」とのこと。唯一、MCV(平均赤血球容積)が基準値から外れていたが、医師より正常範囲との判断があったとの注釈あり。先日の説明では、1ヶ月前後のうちにドナー選定結果がわかる予定。
  • 10月下旬の某日
    コーディネーターの佐藤さんから電話。
    「患者さんの都合により、コーディネートが終了しました。ありがとうございました」
    「わかりました。ありがとうございました」
  • 翌日
    「コーディネート終了のお知らせ」が郵送で届く。
    「患者さんの都合による主な終了理由」として、以下の記載。

    ・HLA(DNA)が不一致のとき
    ・他のドナー候補者の方が骨髄もしくは末梢血幹細胞採取の運びとなったとき
    ・患者さんの病状変化等により治療方針が変更、または移植を見合わせることとなったとき など

20年経って、ようやく巡ったドナー提供の機会でしたが、拍子抜けするくらい、あっさりと終わりました。もしコーディネートが進んでいれば、この後は、家族、第三者の立会人の同席のもと、最終同意面談を行い、採取日程・施設の決定となるはずでした。

コーディネート終了の理由が、他のドナー候補者からの採取が決まったからであること、そして無事移植がなされたことを祈るばかりです。
ドナー登録は継続となりましたが、制度上、満55歳の誕生日でドナー登録が取り消しになります。先月、53歳になりました。残り2年のうちにドナー提供の機会があればいいんですが。


今月は「骨髄バンク推進月間」です。このメッセージがきっかけで、1人でもドナー登録をしていただき、1人でも救われる方がいれば、これほどうれしいことはありません。骨髄バンクについてのご理解と、ドナー登録へのご協力をお願いします。
 

兵庫県/骨髄バンクドナー登録にご協力ください
 

ドナー登録のきっかけとなった先輩職員ですが、病気を克服し、今でも現役で勤務されています。私にきっかけをくれたことに、そして今もなお元気でいていただいていることに、この場をお借りして感謝申し上げます。


追伸
6月の県民局長メッセージで取り上げた「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ゼロ)」の4月6日放送回が、「2022年日本民間放送連盟賞ラジオ生ワイド部門」で最優秀を受賞されました。おめでとうございます。

本業はテレビプロデューサーで、40歳を過ぎてからラジオのパーソナリティを始めた佐久間さんが、「テレビでもとったことのない大変な賞を、ラジオでいただくことがあるなんて。人生はとても不思議だし、何かを変えたり始めたりするのに年齢は関係ないんだと、またラジオが教えてくれました」と喜びの受賞コメント。いいこと言いますね。まだ聴いていない方は、Spotify(スポティファイ)で聴けますので、ぜひ。

合わせて、このときのメッセージの「備え」にもご理解いただき、地震、台風などの自然災害への備えをお願いします。

令和4年6月局長メッセージ

 

阪神北県民局長 和泉 秀樹

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