在宅人工呼吸器装着難病患者災害時支援指針について
兵庫県では、平成16年に発生した台風23号災害において、在宅で人工呼吸器を装着し療養していた複数の難病患者さんが、長時間の停電や道路冠水により療養生活を継続することが難しく、また避難もできない状況になったことを受け、平成18年3月に「在宅人工呼吸器装着難病患者災害時支援指針」を策定しました。平成18年4月より、この指針に基づき、在宅で人工呼吸器を装着し療養している方の個別災害対応マニュアルを担当の保健師が中心となり、患者さん・ご家族及び関係者の方々と一緒に順次作成していきます。
指針の内容 個別災害対応マニュアル 関連情報
第1章 指針策定の趣旨
- 経緯・目的
- 指針の主体・対象
- 指針の方向性
第2章 日頃の備え
- 在宅人工呼吸器装着難病患者の把握、リスト化・マップ化
- 関係機関からの情報収集
- 個別災害対応マニュアルの作成
- 情報の共有
- 地域との連携
- 防災訓練の実施
第3章 災害予想時の対応
- 情報の入手
- 事前の避難行動の確認
- 事後の検証
第4章 災害発生時の対応
- 被害状況等の把握
- 安否確認
- 情報提供及び支援の要請
- 療養生活支援
第5章 災害時要援護者支援との連携
- 災害時要援護者をめぐる最近の動向
- 市町における災害時要援護者支援との連携
全文を下の「関連資料」に掲載していますのでご覧ください。
災害時は、道路冠水や建物倒壊、交通網の遮断等により、普段支援を行っている人が支援を行えない状況になることがあります。そのため、患者さん・ご家族又は近隣の方で災害時に対応できるようマニュアルを整備します。患者さんの療養状況やご自宅付近で予想されるハザード(災害)等により対応が異なるので、マニュアルは個別の内容を反映させたオーダーメイドのものです。
【マニュアルの項目】
- 災害に備えて用意しておくもの
- 自宅付近のハザード情報
- 水害・土砂崩れなどが予想される場合
- 地震など突然の災害が起こった場合停電になった場合
- 人工呼吸療養の詳細
- 緊急時の連絡票
- 関係者連絡リスト
個別災害対応マニュアル様式を下の「関連資料」に掲載していますのでご参照ください。
災害時だけでなく、普段から防災・災害に関する情報がどこで得ることができるか知っておくことが必要です。ご参考にいくつかご紹介しておきます。
- 兵庫県CGハザードマップ http://www.hazardmap.pref.hyogo.jp/hazmap/top.htm(外部サイトへリンク)
洪水被害が想定されているかどうか郵便番号から調べることができます。土砂災害、津波、高潮被害についても調べることができます。
- 国土交通省「川の防災情報」 http://www.river.go.jp/(外部サイトへリンク)
上記ページから兵庫県の雨量や川の水位などリアルタイムの情報を見ることができます。
*「兵庫県川の防災情報」のページは廃止になり、平成19年4月1日より国土交通省「川の防災情報」ページに統合されました。
- 気象庁 http://www.jma.go.jp/jma/index.html(外部サイトへリンク)
気象警報・注意報、地震情報、津波予報など防災気象情報を見ることができます。
- NTT西日本災害伝言ダイヤル http://www.ntt-west.co.jp/dengon/(外部サイトへリンク)
災害時など電話がつながりにくい時に使える災害伝言ダイヤルの利用方法が紹介されています。
- ひょうご防災ネット http://bosai.net/(外部サイトへリンク)
携帯電話のメールアドレスを登録しておくと、災害等の緊急時に情報を伝達する「ひょうご防災ネット」の紹介です。
- 兵庫県広域災害・救急医療情報システム http://web.qq.pref.hyogo.jp/qq/qq28gnmenult.asp(外部サイトへリンク)
災害拠点病院などの一覧や救護所が開設される予定場所の一覧などがご覧になれます。