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認知症の人は、口腔内の問題を自ら訴えることは少なく、日常的に介護を行っている家族や介護者でさえもその変化に気がつくことが困難です。また、中等度以上の認知症の人は歯科外来の受診に困難をきたすことが多く、適切な時期に効果的な歯科専門職の介入が行えず、歯の喪失や歯周病、またその結果として肺炎につながるリスクが高いと言われています。
そこで、認知症の人へ早期から口腔ケア・義歯調整等を実施できる歯科医師・歯科衛生士を育成し、さらには、介護保険施設等の職員の口腔管理に対する意識・技術を向上させることで、食の楽しみや職員とのコミュニケーションを通じて、QOLの改善を目指しています。
本事業の中では、個々の対象者に健診結果に基づき、兵庫県と兵庫県歯科衛生士会で作成した「認知症の人のお口元気度アップ(口腔機能向上)プログラム」を提供しています。
平成27年度に兵庫県歯科医師会・歯科衛生士会の協力を得て、歯科健診結果に基づいたオーダーメイドの口腔機能向上プログラム
「認知症の人のお口元気度アップ(口腔機能向上)プログラム」(PDF:293KB)を作成しました。
本プログラムは、歯科健診結果に基づき歯科専門職が作成し、ご本人および施設職員等が日常生活の中で実施できるよう、定期的に施設に出向き、プログラムに関する口腔保健指導を行っています。
本プログラムの作成基準については、認知症の人のお口元気度アップ(口腔機能向上)プログラム作成基準(PDF:165KB)をご確認にください。
下記の介護保険施設において、事業協力していただきました。日々の業務でお忙しい中、ご協力いただきありがとうございました。
【28年度】
【29年度】
今年度も引き続き実施予定です。
本事業の成果を報告書としてまとめましたので、下記に掲載します。
(主に27年度の実施結果をまとめています。)
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