更新日:2024年5月10日

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熱中症対策

熱中症は、正しい知識を身につけ、適切な予防・対処を行えば、防ぐことが出来ます。熱中症に備えましょう。

熱中症

熱中症は、体温を平熱に保つために汗をかき、体内の水分、ナトリウム等の塩分の減少や血液の流れが滞ることなどによって、体温が上昇し、重要な臓器が高温にさらされたりすることにより発症する障害の総称です。高温環境下に長期間いたとき、あるいはいた後の体調不良はすべて熱中症の恐れがあります。

熱中症は死に至る可能性のある病態ですが、適切な予防を行うことで防ぐことができ、応急処置を知っていれば、重症化を回避することも可能です。

県内の発生状況

2023年5月1日から9月30日における兵庫県の熱中症の救急搬送人員は3,993人です。
そのうち約4割(1,523人)の方が住居で発症しており、仕事場や屋外よりも多く熱中症を発症しています。
また約6割(2,363人)の方が高齢者です。
「屋内で日差しにあたらないから大丈夫」と油断してしまいがちですが、屋内でも屋外同様十分な注意が必要です。
冷房等の空調設備も上手に使い、室内での熱中症対策も心がけましょう。

熱中症を引き起こす要因

  • (1)気温・湿度が高い、風が弱い、日差しが強い等の環境の要因
  • (2)高齢者や低栄養状態、下痢・感染症で脱水状態等のからだの要因
  • (3)激しい筋肉運動や、慣れない運動、長時間の屋外作業等で水分補給がしにくい等の行動の要因
  • 上記の3つの要因等により、身体のバランスが破たんし、熱中症を引き起こす可能性があります。

熱中症の症状

下記のような症状がある場合は、熱中症にご注意ください。

分類

症状

軽症

意識ははっきりしているが、手足がしびれる・めまい・立ちくらみがある 等

中等症 吐き気がする、頭痛、倦怠感、意識がなんとなくおかしい 等
重症

意識がない、呼びかけに対し返事がおかしい、

まっすぐ歩けない・走れない、からだが熱い 等

環境省「熱中症環境保健マニュアル2022」より

応急処置

熱中症を疑った時は周りの人と協力して処置しましょう。

  1. 涼しい環境へ避難
    風通しのよい日陰やクーラーの効いた室内等に避難させましょう。
  2. 脱衣と冷却
    衣服を緩め、身体を冷やしましょう。
    皮膚を濡らして、うちわや扇風機等で扇いで冷やしたり、冷やした水のペットボトル、氷等を首の付け根の両側脇・脇の下・大腿の付け根の前面・股関節部等に当てて、皮膚直下を流れている血液を冷やすことも有効です。
  3. 水分・塩分補給
    冷たい水を持たせて、自分で飲んでもらいます。大量発汗があった場合は汗で失われた塩分も補える経口補水液やスポーツドリンク等の摂取が有効です。
    しかし、意識障害があるような場合は、誤って水分が気道に流れ込む恐れがあり、また、吐き気を訴える、もしくは既に嘔吐しているような場合は、既に胃腸の動きが鈍っている恐れがあります。このような場合は口から水分を飲んでもらうのは避けましょう。
  4. 医療機関へ運ぶ
    自力で水分の摂取ができない場合は点滴で補う必要があるため、医療機関に搬送することが最優先の対処法です。

熱中症の予防

熱中症に関する日常生活での注意事項を以下のとおりまとめました。熱中症を予防するためには、個人ごとの努力とともに集団生活における配慮や注意も必要です。

暑さを避ける

暑い日は無理な外出を控える、天気予報を参考にし、暑い日や時間を避けて外出や行事の日時を検討する等の熱中症のリスクの高い場所や活動を避けるための行動の工夫を行いましょう。

ブラインドやすだれを垂らし窓から射し込む日光を遮る、冷房等の空調設備を利用する等、室内で涼しく過ごす工夫も必要です。

また、衣服の中や体の表面に風をとおし、体から出る熱と汗を出来るだけ早く逃がすためゆったりした衣服にする、襟元を緩めて通気するといった衣服の工夫も有効です。

こまめに水分補給する

暑い日は気づかないうちにじわじわと汗をかいています。身体の活動強度にかかわらずこまめに水分補給をしましょう。

人は軽い脱水状態のときにはのどの渇きを感じないため、のどが渇く前、もしくは暑い場所に行く前から水分補給を行うことが大切です。また、多くの汗をかいたときは、水分補給とともに塩分も忘れずに補給しましょう。

暑さに備えた体力づくりをする

暑い日が続くと、体が次第に暑さに慣れ、暑さに強くなります。暑くなり始めの時期から適度に運動(「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度)することを心がけ、暑さに備えた身体作りをしましょう。

各人の体力や体調を考慮する

熱中症は、その日の体調が影響します。脱水状態や食事抜き等の万全でない体調のまま暑い環境に行くことは避けましょう。発熱や下痢になっている場合、深酒をして二日酔いの場合も脱水状態のため、体調が回復して、食事や水分摂取が十分に出来るまで暑いところでの活動は控えましょう。

小児や高齢者、心肺機能や腎機能が低下している人等も熱中症に陥りやすいので活動強度に注意しましょう。

熱中症特別警戒アラート及び熱中症警戒アラート

熱中症特別警戒アラート及び熱中症警戒アラートの運用開始(環境部環境政策課)

 

お問い合わせ

部署名:保健医療部 健康増進課

電話:078-362-9127

FAX:078-362-3913

Eメール:kenkouzoushinka@pref.hyogo.lg.jp