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県民の安全・安心を守り、生涯にわたり自らの健康を高め、健康づくりと疾病の予防に重点を置いた取組を社会全体で総合的かつ計画的に推進するため、健康づくりの推進に関する「兵庫県健康づくり推進プラン」を平成24年3月に策定しました。
このプランは、健康づくり推進条例に基づき、兵庫県における健康づくりの基本的な指針となるものであり、「21世紀兵庫長期ビジョン」及び、「少子高齢社会福祉ビジョン」と整合を図りつつ、健康づくりに関する基本的な目標・方針を定め、県民が主体的に健康リスクを回避・低減するための健康づくりと疾病の予防についての取組を重点的に取り上げます。
また、このプランに定める基本的な目標・方針に沿って「生活習慣病予防等の健康づくり」、「歯及び口腔の健康づくり」、「こころの健康づくり」、「健康危機における健康確保対策」に関する各実施計画を定め、具体的な施策を推進します。
平成24年度から平成28年度までの5年間
(現状)生活習慣の変化による不適切な食習慣、運動不足などの健康リスクの増大、人や物の移動の高速化による病原体の短期間、広範囲なまん延のおそれがある。
(課題)生活習慣病予防のための正しい知識の普及、健診受診率の向上、感染症予防のための衛生習慣の慣行や予防接種の促進に関する取組が必要。
(現状)むし歯及び歯周病に代表される歯科疾患は、放置すると歯の喪失につながり、食生活や社会生活等に支障をきたし、延いては全身の健康にも影響を与える。
(課題)乳幼児期から学齢期までのむし歯の予防対策の徹底、歯科健診の必要性の普及啓発、8020運動の推進など成人期における歯及び口腔の健康づくり等に関する取組強化、障害者、高齢者等に対する歯科保健サービスの充実が必要。
(現状)健康の保持増進を図り、生活の質を高めるためには、栄養、運動面だけでなく、休養を日常生活に適切に取り入れた生活習慣の確立が重要である。また、家庭・地域社会における関係の希薄化や社会・経済構造の変化等に伴い、ストレスやこころの病が増加。
(課題)妊産婦のこころの健康や子どもの健やかな発達を促すための早期発見・早期支援体制の充実、思春期や働き盛り世代のこころの健康づくりのため、居場所づくりや地域保健、職域保健が連携した普及啓発や相談体制の充実、高齢期の交流や見守りなどの支援が必要。
(現状)大規模地震、風水害や原子力災害など、生命の安全や健康の確保に影響を及ぼす災害の発生、腸管出血性大腸菌o157のまん延などの重大かつ大規模な食中毒の発生、新型インフルエンザなどの新興感染症の流行など多くの健康危機が発生。
(課題)災害に備えた、個々人の状況に応じた食料、飲料水、服用薬の備蓄の重要性の周知、災害発生時の健康上の二次被害防止対策、医療ニーズの高い患者・障害者への市町・医療機関等の連携による支援等に関する取り組みが必要。
県民一人ひとりが生涯にわたって生き生きと安心して質の高い生活をおくる社会の実現
県民一人ひとりが多様な社会の中で年齢、性別、心身の状態等に応じて自分に適した健康づくりに取り組むよう努める。
県民が保健指導、健康診断、治療その他の保健医療サービスを適宜受けられるよう努める。
健康診断、健康教育・健康相談等による労働者の心身両面にわたる健康管理の積極的な推進並びにストレスを感じることの少ない快適な職場環境の形成を通じ、職場における労働者の健康を保持増進するよう努める。
法令等に基づき、当該区域の特性を生かした健康づくりに関する施策を継続的かつ効果的に推進する。
県が主体となって実施する施策と健康づくり関係者等が実施する健康づくりに関する事業への支援を総合的かつ計画的に推進する。
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