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ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、新薬(先発医薬品)の特許期間終了後に発売される同じ有効成分の医薬品のことで、先発医薬品と比べて研究開発費が少ないことなどから、薬の値段が安価です。また、国の承認審査において、品質、有効性、安全性が確認されているため、安心して使用いただけます。薬によっては最新の技術により、苦みを抑えるなど、飲みやすい安くなるための工夫がなされている薬もあります。
後発医薬品を普及させることは、医療の質を保ちつつ患者負担の軽減や医療費の効率化を図ることができるため、厚生労働省においても「安定供給の確保を基本として、後発医薬品を適切に使用していくためのロードマップ」を元に、数値目標(※)を設定し、使用促進のための施策に取組んでいます。
ジェネリック医薬品を希望する場合は、かかりつけの医師またはかかりつけの薬剤師に御相談ください。
(※)主目標:医薬品の安定的な供給を基本としつつ、後発医薬品の数量シェアを2029年度末までに全ての都道府県で80%以上
副次目標1:2029年度末までに、バイオシミラーが80%以上を占める成分数が全体の成分数の60%以上
副次目標2:後発医薬品の金額シェアを2029年度末までに65%以上
リーフレット
兵庫県では平成25年に「ジェネリック医薬品の適正使用推進のためのロードマップ」を作成し、ジェネリック医薬品安心使用協議会による検討を踏まえ、計画的に5年間で、普及啓発、情報提供等各種事業を実施し、県民・医療従事者がジェネリック医薬品を安心して使用できる環境整備を行ってきました。
さまざまな取組みの結果、県内のジェネリック医薬品の数量シェア(使用率)は、平成25年10月時点では41.7%であったのが、平成29年10月には65.2%まで上昇し、令和5年10月には80.2%となり目標である80%を超えることができました。
バイオ医薬品(バイオテクノロジー応用医薬品)は、遺伝子組換え技術や細胞培養技術などを応用し、 生物が持つタンパク質(ホルモン、酵素、抗体等)を作る力を利用して製造される医薬品のことです。元々は、 体内で不足する生理活性タンパク質を補う目的で開発が始まりましたが、近年では、標的分子への特異性が高く難治性疾患(がん、血液疾患、自己免疫疾患等)にも優れた治療効果を示す、抗体医薬品の開発が進んでいます。
バイオシミラー(バイオ後続品)は、国内で既に承認・販売されているバイオ医薬品(先行バイオ医薬品)の特許期間・再審査期間満了後に、異なるメーカーから販売される、先行バイオ医薬品と同等/ 同質の製品です。薬価は原則として先行バイオ医薬品の70%に設定されるため、患者・家族の経済的な負担の軽減につながることが期待されています。
リーフレット
講習会
後発医薬品(ジェネリック医薬品)は分子サイズが小さく、化学合成によって先行品と完全に同一である製品を製造することが可能な医薬品です。よって、品質特性解析による先発医薬品との有効成分の同一性の確認と、生物学的同等性試験による血中濃度推移に関する評価が行われます
一方、バイオ医薬品は、分子サイズが大きく、構造が複雑なため、製造業者が異なることによる製造工程の違いの影響をうけやすく、先行品と完全な同一品を製造することが困難です。そのため、バイオ後続品 (バイオシミラー)は、先行バイオ医薬品との同等性 / 同質性を証明するために、新薬に準ずる様々な試験(品質試験、薬理試験、毒性試験、臨床試験など)を行い、結果、先行バイオ医薬品と品質、効き目や安全性が「同等」であることが検証された医薬品がバイオ後続品 (バイオシミラー)です。
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