更新日:2024年11月27日

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地域のニーズを次々と掘り起こしみんなの居場所づくりを

阪神・淡路大震災の翌年10月に日本では珍しい民設民営の中間支援団体として発足以来、地域団体の活動を応援してきた認定NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸(CS神戸)。設立者で理事長の中村順子さんに活動内容を伺いました。(取材・文 本紙編集部)

 

Q.中間支援団体とは。
ボランティア団体などの活動を支える組織のことで、支援の形は組織により多種多様です。私たちは生活者の視点で世の中に足りていないニーズを見つけて地域活動や事業とし、サービスを提供する人と共にグループをつくる活動をしてきました。例えば、神戸市東部エリアを調査したところ「夕方に子どもを食事付きで預かってほしい」という要望が最も多かったので、そうした活動をするグループを立ち上げませんかと希望者を募り、現在「夕食付き子どもの居場所養成講座」を開講しているところです。

Q.そもそものきっかけは。
震災直後にボランティアグループを立ち上げて活動する中で、私自身が一つの団体で動いているだけでは市民力が伸びていかないと限界を感じたことです。そこで、コミュニティー活動をする団体をたくさん生み出すことを目的とした組織をつくることにしました。手探りの状態から始め、今では毎年50~60団体を誕生させています。


4年前に神戸市灘区の大和公園内に「あすパーク」を建設。いろいろな団体に実践の場を提供しています。

Q.現在力を入れていることは。
地域での居場所づくりです。定年後に地域に帰ってくる人が増え続ける一方、地域活動に参加する人は1%にも達していません。そうした人たちに一歩踏み出して活動に参加してもらうことで、介護でも子育てでも、地域の中でつながりの網目をどんどん細かくして孤立する人をなくしていくのが私たちの役割だと思っています。まずは外に出て、できることから始めてもらいたいですね。人の役に立つと、自分の人生がより輝き出しますよ。


あすパークでは来園者が自由に収穫して持ち帰れるよう、プランターに野菜を植えるエディブルパーク化の試みも。

 

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