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2020(令和2)年12月開設の「だいかい文庫」。本を出会いのきっかけに仲間の輪が広がっています。
誰もが健康に自分らしく暮らすには医師として地域に出ていき、人々に寄り添い医療を身近に感じてもらうことが、自分にできることだと気付き、医療関係者仲間と始めたのが「YATAI CAFE」です。移動式の屋台でコーヒーを振る舞い、世間話や健康相談など地域の人との対話の場として月に1度のペースで行ってきました。さらに常設でできることを考え、豊岡駅通商店街にシェア型図書館の「だいかい文庫」を開設しました。定額の利用料で誰でもオーナーになれ、好きな本を並べて貸し出し、販売します。交代制の店番では、利用者と雑談するなど思い思いに過ごします。生きがいにつながるような居場所を目指しています。店番の経験が復職のきっかけとなった人や図書館での地域の人との交流で目標を持てた若者もおり、手応えを感じています。悩みを抱えている人、孤独を感じている人、仲間をつくりたい人など多様な人が出会い、つながりを持てる場所として守っていきたいです。(医師・(一社)ケアと暮らしの編集社 守本陽一さん)
「YATAI CAFE」は現在も年に1度ほど開催しています。
心理的、社会的な問題を含め総合的に診療する総合診療医として働く守本さん。
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