高齢者の交通安全
令和5年中の交通事故発生状況
- 令和5年中に、兵庫県内で発生した人身事故件数は16,281件(前年対比-91件)、傷者数は19,113人(同-312人)、死者数は103人(同-17人)といずれも減少しました。
- このうち、高齢者の死者数は58人(同-8人)で全死者の56.3%を占め、特に75歳以上は34人で高齢者の58.6%を占めています。
高齢者の交通死亡事故の主な特徴
横断歩道以外を横断中の事故が多い
- 高齢者交通事故死者全体の約半数(26人)が歩行中の事故です。
- 歩行中の事故のうち、12人(46.2%)が横断歩道以外を横断中に事故に遭っています。
- 横断する時は左右の安全確認をしっかり行い、ゆとりを持って横断しましょう。
- 遠回りでも、信号機や横断歩道のあるところを渡りましょう。
横断歩道合図(アイズ)運動
自宅付近が多い
- 歩行者と自転車利用者のうち、約半数(45.7%)の方が、自宅から500m以内で事故に遭っています。
- 「いつも通り慣れている道だから大丈夫」と過信せず、道路を横断する際には、しっかりと周囲の安全確認を行う習慣をつけましょう。
- 「車は来ないから大丈夫」などといった思い込みの行動はやめましょう。
高齢ドライバーによる交通事故
- 高齢ドライバーによる交通事故死者数は32人(同+6人)で、全事故死者数の3割以上を占めています。
- 一般的な加齢に伴う身体機能の変化(動体視力の衰えや反応の遅れなど)が運転に影響を及ぼすことが考えられます。
- 通い慣れた道でも、緊張感を持った運転と安全確認の徹底を心掛けましょう。
事故に遭わないためには
- 夕暮れ時、夜間、明け方、雨天時など、見通しの悪い状況になれば運転者からも歩行者がよく見えず大変危険です。交通事故を防ぐために、明るい目立つ色の服を着て、反射材を身につけるとともに、持ち物にも取り付けるように心がけましょう。
- 玄関に反射材を置いておくなど、出かける時にいつでも使用出来るように工夫をしましょう。
- 加齢とともにおとずれる、身体機能の変化と運転適性を自覚し、無理をせず注意して行動することが大切です。道路を歩くとき、車や自転車に乗るときには時間にゆとりを持って、安全第一を心がけましょう。
- 日頃から、ご家庭やご近所などで交通安全について話し合ったり、交通安全講習を受けるなど、交通安全に対する意識を高め、交通事故に遭わないようにしましょう。
交通安全についての講習などについて
- 県や市町、地元の警察署では、交通安全についての講習を出前式で行っています。
- 詳しくは各窓口へお問い合わせ下さい。
兵庫県高齢者大学において交通安全教室を開催しました
近年、高齢者による重大交通事故が多発し、ニュースや新聞等でも大きく報道されています。
そのような中、令和4年5月13日に道路交通法の一部改正が施行され、75歳以上で過去に一定の違反歴がある方は、免許更新時に運転技能検査(実技試験)が義務づけられ、合格しなければ免許更新できないこととなりました。
また、申請により運転できる自動車等の種類を安全運転サポート車(サポカー)に限定する免許が創設されましたが、その安全性のみが強調され、機能を正しく理解することのないまま、誤解・過信による事故の発生が懸念されます。
そのため兵庫県では、地域づくり活動の人材育成の場でもある兵庫県高齢者大学において、自動車事故対策機構(NASVA)、各社自動車販売店舗、JAF兵庫支部などの協力を得て、サポカーの乗車体験、車の死角体験等を含む交通安全教室を開催しました。
自動車事故対策機構大阪主管支所
一般社団法人日本自動車販売協会連合会兵庫県支部
是川ホンダ販売株式会社太子東店
兵庫トヨタ自動車株式会社
神戸トヨペット株式会社
トヨタカローラ神戸株式会社
ネッツトヨタゾナ神戸株式会社
神戸トヨペット株式会社加古川店
トヨタカローラ姫路株式会社加古川店・はりま店
ネッツトヨタウエスト兵庫株式会社加古川店
姫路三菱自動車販売株式会社東加古川店・加古川店
ネッツトヨタ神戸株式会社ネッツテラス加東店
兵庫トヨタ自動車株式会社洲本店
JAF兵庫支部
兵庫県警察
運転免許制度が改正されています(令和4年5月13日から)
- 運転免許更新の際の手続が変更になります。(過去3年間に一定の交通違反歴のある75歳以上のドライバーが対象)
- サポートカー限定免許制度が始まります。
道路交通法の改正(外部サイトへリンク)
運転免許の返納について(県警本部運転免許課や各警察署窓口で取扱っています)
ページの先頭へ戻る