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新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
コロナ禍となってから丸3年が経過しました。感染の波は繰り返していますが、昨年は、神戸マラソンや夏祭りなど3年ぶりに開催された事業も多くあり、色んな物事が再開に向けて動き出した1年でした。
今年は卯年なので、その跳躍力でコロナ禍を飛び越えていけるそんな1年になればと願っています。
今年の幕開けにふさわしい行事の一つとして南京町の「春節祭」が挙げられます。
日本三大中華街の一つである南京町は、1868年の神戸港開港時に旧居留地とともにつくられました。東西200m、南北110mの間に約100店舗ほどが軒を連ねていて、神戸市の誕生とともに歴史を刻み、今では神戸の一大観光地となっています。
南京町では旧暦の正月(春節)に合わせ、1987年に「春節祭」を立ち上げ、今年で37年目、35回目の開催となります。
当初は、イベントで南京町を盛り上げようと、神戸商工会議所の青年部を中心に立ち上げたものの、全てが手探り状態だったと聞いています。
龍舞の龍を香港から買い付け、バラバラだった龍のパーツを皆で組み立てることから始まり、舞も楽曲も指導者がいるわけではなく、全て手作りで練習を重ねられたとのこと。
(この話は、南京町アーカイブ春節祭【春節祭誕生物語】で語られています)
「春節祭」には、龍舞とともに欠かせないのが獅子舞です。私も何度か獅子舞を見させていただきましたが、いつもその迫力と圧巻のパフォーマンスに驚かされます。
獅子舞は二人一組で舞っていますが、その動きはカンフーに通じ、踊りながら獅子の瞬きと口の開閉を両手で操作し、挙げ技などのアクロバティックな演技は見事の一言。
踊りの最後の方に、獅子の口から青菜を吐き出しますが、その行為は財を生み出す意味があるなど、「南京町アーカイブ春節祭」で獅子舞の解説を見てから実際を見ると、より楽しさが深まります。
今年は、2023年1月22日、27日~29日の4日間の開催で、華やかなステージイベントやポチ袋くじ、中国史人遊行(京劇の衣装とメイクでのパレード)もあります。
厄を払い幸運を呼び込む爆竹で始まり、太鼓やシンバル、銅鑼で奏でられる音楽と相まって、龍舞や獅子舞を見ていると否応なく気持ちが高揚していきます。
ぜひ、厄払いもかねて、南京町春節祭に足を運ばれてはいかがでしょうか。
令和5年1月1日
兵庫県神戸県民センター長
大久保 和代
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