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皆さんこんにちは、神戸県民センター長の内藤 良介(ないとう りょうすけ)です。
県民センター長メッセージは、広く県内外の方々に神戸の魅力をお話させていだくことが多いのですが、今回は主に神戸市民の方々に向けてお話しさせていただこうと思います。
今月1日(土曜日)に恒例の新長田共同クリーン作戦を行いました。5年前に、市と神戸県民センターが新長田合同庁舎へ移転したことを契機に、地域団体や近隣の学校、関係機関と連携しながら一緒になってまちの活性化を図っていこうと集まり、さまざまな取組みを実施している一環です。この日もお天気に恵まれ、たくさんの地域の方々と一緒に街並みを眺めながら、楽しく清掃活動をすることができました。
地元地域と連携した活動は、ほかにもまちなみ緑化や、県内有数の農業産地神戸の農産物を知って・買って・食べてもらう「しんながた新鮮市」、合同庁舎若手職員グループのアイデアによる動画配信やジャズライブなどを行っています。
地域で県政を届ける、進めるうえで、お住いのみなさんとのふれあい・交流、対話は欠かせません。
市民のみなさんに県政情報を届けるとともに、地域の意見をふまえた県民参加の県政を進めるために、神戸県民センターは毎年5月~7月に、9つの区ごとに、自治会、婦人会、老人クラブ、子ども会、商店街など地域団体のリーダーのみなさんと意見交換会を実施しています。この会議には各区役所、警察署にもご参加いただいています。
市と県がしっかりと連携・協調しながら、地域のみなさんが安全安心で住みやすいまち、賑わいのあるまちづくりを進めていきたいと考えています。
間もなく梅雨入り、出水期に入ります。雨が降り続くと、河川の氾濫や土砂災害の危険性が高まります。そして近年、「線状降水帯」という言葉もすっかり世間で広く認知されるようになりました。線状降水帯は、大雨をもたらす積乱雲が次々と発達して列を作って一部の地域に数時間にわたって停滞し、多量の雨を降らします。気象庁は、先月から予想範囲を地方別からより細分化した県単位に発表するようになりました。それでもやはり線状降水帯による大雨の正確な予測は難しいようです。
大雨からみなさんの命と暮らしを守るため、県では「1.ためる」「2.そなえる」「3.ながす」を組み合わせた「総合治水」を進めています。
1.「ためる」 :森の保全、ため池の活用、校庭・公園・水田貯留など雨水が川へ一気に流れ出ないような対策 2.「そなえる」 :防災訓練、情報把握、住宅共済の加入など被害を小さくする対策 3.「ながす」 :河川整備、河川土砂の浚渫、ダムの活用など川や下水で流せる水の量を増やす対策 |
県の取組みとともに、みなさん一人一人が日頃から防災意識を持って「備え」をしていただくことが大切です。ここでは、備えに役立つものを三つご紹介します。
まずは、「ひょうご防災ネットアプリ」をスマホに登録しておくことをお勧めします。災害等の緊急時に避難情報などがプッシュ通知されますし、平常時に自身で考えた避難のタイミングや避難場所を「マイ避難カード」として作成しておくと、いざという時、速やかに避難行動がとれます。
次にご紹介するのは神戸市が作成している「くらしの防災ガイド」です。今年も市の広報誌「KOBE」6月号に折り込まれていました。非常時の持ち出し品や家庭内備蓄のチェックリスト、防災アプリの事前登録などについての紹介ページとともに、裏面には区ごとの避難の基本となる土砂災害・水害ハザードマップが大きく記載されています。毎年更新されるので我が家でも一年間は家族全員がいつでも手に取れるところに置いています。
もうひとつご紹介したいのは、「兵庫県CGハザードマップ」です。これは、1.河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域などを示す「ハザードマップ」(=浸水想定区域地図)、2.天気、川の水位など災害時の「リアルタイム情報」、過去の災害記録など「防災学習情報」を一つにした、防災のポータルサイトです。サイトが開設されたのは2005年ですが、昨年に大きなリニューアルが行われました。トップ画面をシンプルにしてとても分かりやすくなり、ハザードマップについても国の地図、県の地図と別々に見なければならなかったものが一つの地図にまとめられるなど、格段に使いやすくなりました。鉄道各社の運行状況が一つに取りまとめられている点も、とても重宝します。
兵庫県CGハザードマップ(地域の風水害対策情報)(外部サイトへリンク)
私たちが暮らしていくうえで、自然現象が引き起こす災害には必ず直面します。自然に畏敬の念をもち、自然といかに共生していくか。「備える」気持ち = 事前防災を心がけたいと思います。
令和6年6月7日
兵庫県神戸県民センター長
内藤 良介
≪以下に「過去の神戸県民センター長メッセージ」のリンク先を掲載しています。≫
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