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7月12日 兵庫県政150周年
兵庫県が誕生したのは、慶応4年5月23日。他のいくつかの府県とともに廃藩置県に先立つ先行県として設立されました。
当時の日本は太陰暦で、太陽暦は採用されていませんでした。慶応4年5月23日を太陽暦に換算すると、西暦1868年7月12日になります。
当初は、摂津西部と播磨諸郡に広がる幕府直轄領のみを管轄する小さな県でしたが、その後の廃藩置県や府県合併を経て、現在の兵庫県に近い形になっていきます。
初代知事は伊藤俊輔(博文)、後の内閣総理大臣です。開港直後に起こった明治政府が、最初に直面した外交問題である「神戸事件」の折衝にあたるなど、かねて兵庫県と結びつきがあったことから任命されたと言われています。
庁舎は現在の兵庫区切戸町にあった兵庫裁判所の建物が使われました。戦国時代に兵庫城が築かれていた地に、江戸時代になって幕府の直轄領を管轄する勤番所が建てられ、兵庫鎮台(後に兵庫裁判所と改称)として引き継がれていたものです。
兵庫県の設立当時は、明治新政府が誕生していたものの、欧米列強が押し寄せ、内戦状態も続くなど、先行きの見えない時代でした。その不安の中で、先人たちは課題を乗り越え、今日に至る繁栄を築き上げてきたのです。
県政150周年を記念し、改めて150年間の先人たちの労苦を学び、これからの兵庫の豊かな未来を築いていくための第一歩としたいと思います。
神戸県民センター長 谷口 賢行
追記
7月12日に、『県政150周年記念イベントin兵庫津』と題し、ラジオ公開生放送やジャズライブ、県公館所蔵品展示会を、イオンモール神戸において実施しましたところ、多くの方にご来場いただき、ありがとうございました。ラジオの前で県政150周年記念の生放送に耳を傾けていただいた大勢の皆さまにも、心より感謝を申しあげます。
また、同日に開催しました神戸新開地・喜楽館での『兵庫県政150周年記念ひょうご県民寄席特別公演』も大入満員となり、県政にまつわる話題をお届けすることができました。
神戸県民センターでは、これからも県政150周年記念の様々な行事を実施してまいります。このホームページでもお知らせいたしますので、ご参加くださるようお願い申し上げます。
≪以下に「過去の神戸県民センター長メッセージ」のリンク先を掲載しています。≫
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