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近年の暖冬等異常気象の影響で、スクミリンゴガイの越冬量が増加し、水稲被害の増加や被害範囲の拡大が見られています。
以下の情報等を参考に、発生地域では防除対策に、未発生地域では侵入防止に取り組んでいただきますようお願いします。
なお、スクミリンゴガイが地域に定着すると根絶は困難なこと、また周辺の水田にも影響が及ぶことから、未発生地域への侵入及び発生地域での密度上昇を防ぐため、除草等が目的であってもスクミリンゴガイを水田に故意に持ち込むなどしないでください。
スクミリンゴガイによる被害を防ぐため水稲生産者一人ひとりが防除の意識を持ち、地域全体で防除に取り組みましょう。
スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の生態(県立農林水産技術総合センター)(外部サイトへリンク)
南米原産の淡水巻貝で、昭和56年に台湾から食用として日本へ導入され、その後、養殖場跡から逃げ出した個体や河川に捨てられた個体が農業用排水路や水田に侵入し、水稲やレンコン、イグサなどを加害するようになった。
成貝:殻高約3cm、殻色は黄褐色~黒褐色で10~15本の縞がある。1対の長い触覚を持つ。
卵:直径約2mmの球形でピンク色をしており、数十~数百の卵からなる卵塊として産み付けられる。孵化直前は黒赤色を呈し、孵化後は白色の卵殻が残る。
幼貝:孵化直後は殻高2mm程度で、形態は成貝に似る。
スクミリンゴガイの防除対策には耕種的防除や物理的防除、化学的防除などがある。これらの防除法を組み合わせて実施することでスクミリンゴガイによる被害を低減することができます。ここでは主な対策について紹介します。より詳細な対策については「スクミリンゴガイの生態と防除対策」(PDF:639KB)(兵庫県病害虫・雑草防除指針参考資料)を参照ください。
厳冬期に耕うんを実施し、殻を傷つけて殺貝するとともに、土中にいる貝を掘り起こし、寒風に曝すことで凍死させる。
〈ポイント〉
スクミリンゴガイは水中でないと摂食できないため、水田を浅水に保つと被害防止効果が高い。
〈ポイント〉
越冬する貝を殺貝する。
〈ポイント〉
なお、薬剤防除に当たっては必ずラベル等登録内容を確認し、使用時期や使用方法、使用量などを守って使用する。
スクミリンゴガイ対策に関する県主催の講習会を実施する場合はこちらに情報を掲載します。
下記の日程で開催しましたスクミリンゴガイの防除技術講習会で使用した防除技術資料を公開しています。
日時:令和3年9月8日(水曜日)14時から16時
場所:加西市民会館小ホール(加西市北条町古坂1丁目1番地)
1-1兵庫におけるスクミリンゴガイの防除対策(PDF:526KB)
1-2【PowerPoint資料】兵庫におけるスクミリンゴガイの防除対策(PDF:3,822KB)
【参考】防除対策リーフレット(秋冬用:農林水産省作成)(PDF:684KB)
【参考】防除対策リーフレット(春夏用:農林水産省作成)(PDF:712KB)
令和3年1月末に実施を計画しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催を中止しました。
なお、講演予定でした農林水産省による防除対策の講演資料は以下のとおりです。
お問い合わせ
部署名:農林水産部 農業改良課 環境創造型農業推進班
電話:078-362-9206
内線:3998
FAX:078-341-7733