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「阪神市民文化社会ビジョン-「新しい公」の時代をめざして-」は、市民自らが描く地域の将来像として、2001年(平成13年)2月に策定しました。その後10年が経ち、少子高齢化、価値観の多様化など、私たちの地域を取り巻く状況は、大きく変わりつつあります。
このような時代潮流の変化を踏まえて、阪神南地域と阪神北地域のビジョン委員を中心に「阪神市民文化社会ビジョン」の点検・見直しを行い、この度、2040年頃を展望した私たちの行動指針として、改訂版「阪神市民文化社会ビジョン-「新しい公」の発展のために-」を策定しました。
阪神南・北両県民局では、地域づくりに携わる様々な主体と協働し、また、様々な活動を支援しながら、新たなビジョンの実現を目指してまいります。
1 基本理念・行動目標は、平成13年に策定した現行のビジョンを踏襲しました
【基本理念】
多様で個性的かつ自律性にあふれた市民が「新しい公」の領域を担いつつ、行政がこれを支援する枠組みのなかで、市民主体の幅広い社会経 済活動が展開する阪神市民文化社会の創造をめざす。
【行動目標】
1 多様で個性的なライフスタイルを育むことができる社会をつくる
2 自律と協働による温かいコミュニティをつくる
3 自然と豊かに調和した安全・快適な都市環境を創造する
4 豊かさとにぎわいを創出する新たな阪神経済を展開する
2 県民の行動の指針となるよう具体的な提案や事例を示しました。
市民主導で文化を創造・発展してきた阪神地域の風土を活かし、市民自ら、あるいは市民と行政が協働して様々な課題に取り組んでいくための行動指針として、できるだけ具体的な提案や事例を示しました。
【具体的な提案例】
・学生が企画する地域づくり活動コンペの開催
・地引き網体験やマリンスポーツの促進などによるにぎわいづくり
・神社や名所など地域資源を生かした商店街の再生
・武庫川の流域サミット開催など流域圏ネットワークづくりの推進
・7市1町のツーリズムポイントを巡るスタンプラリーの実施
・阪神間の美術館・博物館が連携した「美博サミット」の開催
・阪神地域全域を対象とした「地域見本市」の開催
3 阪神地域の特性等に時代潮流の変化を反映しました
自然災害に対する備えの重要性、都市部への人口集中、少子高齢化、価値観の多様化、地域規模での環境課題など、阪神地域を取り巻く時代潮流の変化を反映しました。
【追加した主なキーワード】
・東南海・南海地震や武庫川の水害等に対する備え
・人口減少、地域偏在
・大学などの教育機関や学生、事業者との連携・協力
・里山、里川、里浜
・都市農業、都市近郊農業、食育
・大型商業施設、阪神なんば線開通、新名神高速道路整備
・産業や人口の流出、既存商店街の空洞化、遊休地の増加
・中核市移行
4 シンボルプロジェクトを追加しました
特に重点的に取り組む事業「シンボルプロジェクト」を新たに阪神市民文化社会ビジョンに記載しました。
阪神南地域シンボルプロジェクト:「阪神なぎさ回廊プロジェクト」
海と都市が接する「なぎさ」を阪神南地域の歴史、現在、未来のシンボルとして捉え、自然と都市の再生を図る環境先進都市づくりを進めます。
阪神北地域シンボルプロジェクト:「地域見本市」
阪神北地域の魅力の再発見を通じて地域への愛着を深めるとともに、地域課題に主体的に対応する活動の担い手を発掘するため、「地域見本市」を開催します。
改訂版『阪神市民文化社会ビジョン-「新しい公」の発展のために-』は、平成24年4月にスタートします。
お問い合わせ
部署名:阪神南県民局県民協働室ビジョン課、阪神北県民局県民協働室ビジョン課
電話:06-6481-4558,0797-83-3119
FAX:06-6482-0579 ,0797-86-4379