ホーム > 暮らし・教育 > 生活 > 人権 > 多様な性への理解を深めるために

更新日:2023年1月11日

ここから本文です。

多様な性への理解を深めるために

性的指向に関して、「男性が男性を、女性が女性を好きになる」ことに対しては、根強い偏見や差別があり、苦しんでいる人々がいます。
また、からだの性とこころの性との食い違いに悩みながら、周囲の心ない好奇の目にさらされたりして苦しんでいる人々がいます。
こうした性的指向や性自認を理由とする偏見や差別をなくし、理解を深めることが必要です。

性の多様性について考えてみましょう(いないのではなく、気づいていないだけ)

LGBT等性的少数者の方は、見ただけではわからないことが多く、身近に「いない」「会ったことがない」と思っている方も多いと思います。
しかし民間の調査等を平均すると、日本におけるLGBT等性的少数者の割合は、全人口の約5~8%程度という結果が出ており、少なくとも20人に1人という割合になります。これは、血液型がAB型の方や左利きの方の割合に近く、LGBT等性的少数者の方は、身近な存在であり、私たちが「気づいていないだけ」ということがわかります。
当事者の方々は無理解や差別を恐れて、家族や友人、知人にも伝えることができず、周りもその存在に気づきにくいことから、「特別で」「いない」ものとされ続けているのです。

性的指向(Sexual Orientation:セクシュアル オリエンテーション)

性的指向とは、人の恋愛・性愛がどういう対象に向かうのかを示す概念を言います。具体的には、恋愛・性愛の対象が異性に向かう異性愛(ヘテロセクシュアル)、同性に向かう同性愛(ホモセクシュアル)、男女両方に向かう両性愛(バイセクシュアル)などがあります。
同性愛者、両性愛者などの人々は、少数派であるがために、場合によっては職場を追われることさえあります。
このような性的指向を理由とする差別的取扱いについては、現在では、不当なことであるという認識が広がっていますが、いまだ偏見や差別が起きているのが現状です。

性自認(Gender Identity:ジェンダー アイデンティティ)

性自認とは、自分の性をどのように認識しているのか、どのような性のアイデンティティ(性同一性)を自分の感覚として持っているかを示す概念です。「こころの性」と呼ばれることもあります。
多くの人は、性自認(こころの性)と生物学的な性(からだの性)が一致していますが、この両者が一致しないために違和感を感じたり、からだの性をこころの性に近づけるために身体の手術を通じて性の適合を望むことさえあります(性同一性障害)。
そして、こうした人たちが、偏見の目を向けられたり、職場などで不適切な取扱いを受けたりすることがあります。
平成16年7月に「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」が施行され、この法律により、性同一性障害者であって一定の条件を満たす者については、性別の取扱いの変更の審判を受けることができるようになりました(平成20年6月の改正法によって条件を緩和)。

性的指向及び性自認の問題に関する呼称

性的指向及び性自認に関して、いわゆる「LGBT」などと呼ばれることがありますが、それらは一般的に次のことを指しています。
L:女性の同性愛者(Lesbian:レズビアン)
G:男性の同性愛者(Gay:ゲイ)
B:両性愛者(Bisexual:バイセクシャル)
T:こころの性とからだの性との不一致(Transgender:トランスジェンダー)
※「LGBT」のほかに「LGBTQ」「LGBT+」等の言い方が使われることもあります。

アウティング(暴露)は絶対にしない!

本人の了解を得ずに、本人が公にしていない性的指向や性自認をその他の人に伝え、広めてしまうことを「アウティング」といいます。
アウティングは、重大な人権侵害です。絶対にしないよう十分注意しましょう。
*本人が表明することは「カミングアウト」と言います。

 

法務省

兵庫県

LGBTリーフレット LGBTカ゛イト゛ライン表紙

 

お問い合わせ

部署名:県民生活部 総務課 人権推進班

電話:078-341-7711

内線:3098

Eメール:jinken@pref.hyogo.lg.jp