更新日:2025年12月26日

ここから本文です。

平家落人伝説の里で続く百手の儀式

香美町の御崎地区では毎年1月28日、集落の若い男性3人が的に101本の矢を射る「百手(ももて)の儀式」が行われます。同地区は、1185(寿永4)年の壇ノ浦の戦いで敗れた平家の武将らが流れ着いたとされる地。その子孫が平家再興を願って弓の修練を積んだのが始まりで、今では、先祖を尊ぶとともに子どもの成長を願う年中行事となっています。当日は、裃(かみしも)姿の射手が矢持ち役の小学生らと「控えー、控えー、脇に寄れー」と声を合わせて平内神社まで練り歩き、ご神木に付けられた的に向かって5m離れた石垣の上から次々と矢を放ちます。地域で大切に受け継がれてきた伝統の行事です。(香美町香住観光協会)