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主にウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。原因となるウイルスにはノロウイルス、ロタウイルスなどが有りますが、ウイルスによっては加熱や消毒液に対する抵抗性が高いものもあるため、より慎重に感染防止対策を講じる必要があります。
それぞれの疫学・臨床症状などの情報については下記をご参照ください。
感染性胃腸炎の感染拡大を防止するためには、適切な予防策を講じ、確実に感染経路の遮断を行う必要があります。
1)手洗い
ウイルスの感染力が強いため、排泄介助・吐物処理などの感染機会がある度に正しい手洗いを行う。また、職員はもちろん手洗いができる利用者に対しても手洗いを徹底する。
※加古川健康福祉事務所では、普段から正しく手洗いが出来ているか確認を行うため、「手洗いチェッカー」の貸出をしていますので、ご希望の方はご相談ください。
2)排泄物・嘔吐物の処理
正しく個人防護具(PPE)を着用し、正しい方法で自らが汚染しないよう行う。
3)施設や身の回りの物の消毒
ノロウイルス・ロタウイルスに対して、アルコール消毒は効果がありません。そのため、トイレ内や、ドアノブ・手すり等の手指の触れる場所は、0.02%次亜塩素酸ナトリウムで拭き、手の触れるドアノブや手すりは、消毒後10分程度時間をおいて水拭きする。
1)二次感染症の予防
1.手洗い、排泄物、嘔吐物の処理方法の徹底。
2.消毒回数を増やすなど、発生時に対応した施設内消毒を実施。
2)状況の把握
1.症状の確認
健康観察票(積極的疫学調査票)(PDF:101KB)を用いて、症状のある方を把握する。
合わせて受診状況、診断名、検査結果及び治療内容を確認する。
2.施設全体の把握
自施設の見取り図を参考に、日時別、棟・フロア・部屋別の発生状況と感染の拡がりを把握する。
3)保健所及び市町村等の社会福祉施設等主管部への連絡。
連絡基準は下記をご参考ください。
ア |
感染性胃腸炎と診断された又はノロウイルス・ロタウイルスの感染が疑われる死亡者又は重篤患者が1週間以内に2名以上発生した場合 |
イ |
感染性胃腸炎の感染が疑われる者が10名以上又は全利用者の半数以上発生した場合 |
ウ |
ア及びイに該当しない場合であっても、おう吐や下痢症状のある者の数が通常を上回る場合 |
感染性胃腸炎発生時(集団感染疑い)の対応の流れについては、こちらのフローチャート(PDF:519KB)を
ご参考にしてください。
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