更新日:2024年7月31日

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住民と移住者が一体となり 有機農業で地域おこし

市川町笠形地区では、地域づくり協議会「笠形オーガニックファーマーズ」が有機農業を軸にしたまちおこしを進めています。有機農業の先駆者で同会会員の牛尾武博さんに、本紙読者編集員で同会の有機農業体験スクール生でもある尾道真理子さんが話を聞きました。(文 本紙編集部)

 

Q.笠形オーガニックファーマーズ結成の経緯は。
私はこの地区で1983(昭和58)年に有機農業と養鶏を始めました。求めに応じて農法を教えるうち、自然豊かなこの場所で有機農業がしたいと移住してくる人が増え、2016(平成28)年、就農者や地域住民、町職員などと共に結成しました。

2022(令和4)年、有機農業体験スクールに入った尾道さん。

Q.活動内容は。
有機農業体験スクールを開講して有機栽培のノウハウを伝えたり、多品目の野菜を育て、直売会で有機野菜のおいしさを知ってもらったりしています。とりわけ「笠形コーン」は、行列ができるほどの人気です。

Q.ここでの栽培方法は。
牛尾農場では、近隣で生産された麦や米ぬか、おからなどを発酵させた飼料を鶏に与え、そのふんを肥料にし多品目の野菜を育てる有畜複合の有機農業を行っています。

崩れゆく生態系を危惧する牛尾さん。

Q.有機農業の良い点は。

人間はもちろん、自然や生き物など環境にも優しい点です。近年、農薬などの影響で田畑や川の生き物が激減しており、危機を感じています。自然に寄り添った農業がもっと各地に広がればと思います。

 


現在、協議会に所属する農家は6軒、有機農業体験スクールでは約20人の受講生が学んでいます。後方は「笠形コーン」の畑。

取材を終えて


害虫対策として害虫が増える時季を避けて栽培を行う、畑を一時的に水田にするなどの工夫について伺い、有機農業の奥深さを改めて感じました。有機農業の作物は味が濃くておいしいことを多くの方に知っていただきたいです。(尾道)

 

【問い合わせ】笠形オーガニックファーマーズ
【Tel・Fax】0790-27-9292

詳しくは笠形オーガニックファーマーズ(外部サイトへリンク)のページへ

有機農業に関する県の取り組み

  • 生産者が消費者とのつながりを強化するための交流や広報に要する費用の一部を補助
  • 有機酒米を使用した県産日本酒の商品化を支援
  • 学校給食での県産有機食材の利用を促進
  • 地域での有機農業塾の開催を支援

【問い合わせ】県農業改良課
【電話】078-362-9210
【ファクス】078-341-7733

詳しくは有機農業を含む環境創造型農業のページへ

 

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