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8月のメッセージでもお伝えしましたが、県では、近い将来、発生が懸念される南海トラフ地震による津波への備えとして、津波対策の全体像を示す「津波防災インフラ整備計画」を策定し、被害軽減に取り組んでいます。
このたび、島内の重点整備地区の一つ、南あわじ市福良港の津波防災インフラが完成し、その記念式典が晴天のもと開催されました。
式典に先立ち、地域の方々やご尽力いただいた関係者と観潮船「咸臨丸」で湾口防波堤の海上視察も行いました。
記念式典(式辞) |
記念式典(くす玉開披) |
咸臨丸からの視察 |
福良港では、県内の他の地域に比べ津波水位が最大で8.1m(マグニチュード9.0クラスの地震時)と著しく高く、最大で119ha(甲子園球場約31個分)もの浸水が発生すると予想されました。
このため、湾の入り口(湾口)に防波堤を整備することで、津波被害の軽減を図ることとし、あわせて防潮堤の整備などを行うこととしました。
今回整備した、湾口防波堤(1.1km)の3基の水門と、防潮堤(3.3km)の45基の水門・陸閘は地震時に発信されるJアラート信号を受信し、最短5分程で自動的に閉鎖されます。
これにより、レベル1津波(概ね100年に1回程度)に対しては浸水面積を約6割縮減でき、レベル2津波(発生頻度は低いが発生すれば甚大な被害をもたらす)に対しては、浸水面積を約3割縮減できると想定しています。
残る重点整備地区である沼島漁港の湾口水門・防波堤の整備にも県民局として全力で取り組んでまいります。
一方で、こうしたハード整備で、浸水被害のすべてを解消することはできません。地震時には速やかに避難いただくことがなによりも重要ですので、日頃からハザードマップや避難経路の確認をしていただくようお願いします。
湾口防波堤(全景) |
湾口防波堤(煙島水門) |
11月17日は兵庫県知事選挙の投票日(午前7時~午後8時)です。
投票日当日に仕事、買い物などの予定がある方は、期日前投票をすることができます。投票所入場券がなくても投票出来ます。
特に、平成28年から、選挙権年齢が18歳以上へ引き下げられましたが、若年層(10歳代~30歳代)の投票率は非常に低い状況にあります。
この局長メッセージはあまり若い方がお読みになっていないかもしれませんが、私たちの代表を選ぶ大切な選挙です。是非、お子様やお知り合いの方にも投票参加を呼びかけていただければと思います。届け、一票。
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