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日本における2021年の新規結核患者登録者数は約1万1千人前後となり、その結核罹患率(人口10万対)が9.2となったことから、結核低まん延国となりました。
2022年の結核罹患率(人口10万対)は全国8.2でしたが、全県9.8、当所管内10.3と、全県・当所管内ともに、全国値より高い数値となっています。
そこで、県健康福祉事務所(保健所)では、結核に関する以下の事業を実施しています。
肺結核 | 体内の結核菌が、肺に病巣を作ったもの。胸部の陰影が生じ、咳や痰の症状が出ることがある。喀痰などの検査結果により、感染性の有無を判断する。 |
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肺外結核 (結核性胸膜炎など) |
結核が肺以外の器官で病巣を作り、発病しているもの。体外に結核菌を飛散させないため、感染性はない。 |
潜在性結核感染症 | 体内に結核菌が感染しているが、病巣を作っておらず、発病していないもの。感染性は無い。 |
医療機関で「結核」と診断されると、感染症法に基づき保健所に感染症発生届が提出されます。
その発生届に基づき、保健所から患者様やご家族様などに連絡を取り、感染の経緯、診断までの経過や体調、ご家族などとの接触状況について聞き取りを行います(積極的疫学調査)。接触状況の聞き取りをもとに、感染性のある結核患者様と接触し、感染の可能性が高いと考えられる方への接触者健康診断を実施します。
また、患者様へは医療機関とも連携しつつ、訪問や電話などで抗結核薬の内服状況の確認(DOTS)を行い、治療終了までサポートします。
結核は正しい知識を持って接すれば、不用意に恐れる病気ではありません。
結核に感染しても、全ての人が発病する訳ではありません。また、発病するまでの潜伏期間も半年から2年(初発感染病)、数年から数十年(既発感染病)と、個人差が見られます。
そのため、施設等で結核患者が発生した場合には、慌てずに冷静な対応をお願いします。また、結核に関して心配事があれば、お気軽にご相談ください。
加古川健康福祉事務所(保健所)では、感染症法に基づき、結核患者様と接触のあった方について、「いつ、どんな接触をしたか」などの情報を収集し、必要に応じて接触のあった方への健康診断を行います。
施設内などで結核患者が発生した場合、接触者リストの作成等をお願いすることがありますので、その際は下記の対象者名簿をダウンロード頂き、作成にご協力をお願いします。
また、結核の早期発見のためには、平常時から結核を意識し、入所時の確認、定期健診、健康観察を徹底することが重要です。下記のチェックリストを参考に、施設内の体制確認をお願いします。
毎年9月24日から30日までの1週間は、従来、結核予防週間として啓発していましたが、
令和6年度からは「呼吸器感染症予防週間」を新設し、「結核・呼吸器感染症予防週間」となりました。
加古川健康福祉事務所においても、結核に対する正しい知識を普及啓発しています。
リーフレット「結核を早期発見するために」(PDF:298KB)
本部事業結核・呼吸器感染症予防週間|公益財団法人結核予防会(jatahq.org)
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