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コロナ収束のために今求められる“考動”の大切さ
<感染防止・生活・経済の並立に向けて>
新型コロナ感染拡大の第5波に対処するため、全県域で8月20日に始まった緊急事態措置は、県民や事業者の皆さまのご協力を得て新規感染の減少や病床利用率の改善などを見、9月末に区切りをつけることとなりました。
ただ、対策をすべて解除するまでの状況好転には至っておらず、10月1日から21日まで、兵庫独自に営業時間や酒類提供時間の短縮などを要請しています。どうか引き続きのご協力をお願いいたします。
昨年来、暮らしやしごとに大きなダメージをもたらしたコロナ禍に対峙するなかで、対面から非対面へ、密から疎へ、集中から分散へと新常態が広がりました。それらは、従来の効率重視とは異なる価値意識へのシフトとも言えます。まさにパラダイムシフトです。
第5波収束、第6波阻止に加え、生活や経済の回復が課題となるなか、引き続き新常態の流れを維持することが必要と考えられます。
医療面では、抗体カクテル療法など重症化を防ぐ技術がより身近なものになってきました。ワクチン接種者も日を追って増えています。これら好材料が生きるよう、県・神戸市では病床や宿泊療養施設の拡充、保健所強化、さらに事業所の経営継続支援などに全力で取り組んでいます。また、現在開会中の県議会に医療・感染対策の充実や県内旅行の支援など経済再生に向けた総額1,577億円の9月補正予算案を上程しています。
しかし、私たちが初めて遭遇した新型コロナウイルスが、今後どのような動きを見せるのか、生活や経済への影響を含め、見通すことは簡単ではありません。
そのため、県民の皆さまもご自身と周りの大切な方々を守るため、新常態をベースに、お一人おひとりが慎重に、注意深く、常に感染リスクを考えて動く“考動”を第一としていただくようお願いする次第です。その先に感染防止・生活・経済が並び立つ社会があるのではないでしょうか。
<社会活動の平常化に向け、ふれあいフェスティバルを開催>
神戸県民センターでは、重層的に感染対策を講じつつ、神戸市や文化団体などと連携し、10月16日(土)・17日(日)にメリケンパークにおいて「ふれあいフェスティバル ㏌ 神戸」を開催します。
コロナ禍でのイベント開催のモデルともなるよう、①感染リスクの高い体験イベント中止など当初プログラムの縮小、②会場全体及びステージ前での2段階の入場者数制限、③入場者の消毒・マスク着用の徹底及び会場内での水分補給以外の飲食禁止、④マスクを外す機会が多いステージ出演者について、ワクチン2回接種済以外の方のPCR受検を必須とし、陽性者が属するグループの出演見送りなどを行います。
こうした幾重もの感染対策を組み込んだうえでの晴れの舞台は、演じる側・ご覧になる側の双方に、安心を感じながら元気をもたらしてくれるものと考えています。
爽やかな風が心地よい秋のみなと神戸で、日頃から研鑽を積んでこられた音楽、ミュージカル、ダンスなどの熱演をどうかお楽しみください。
★知事メッセージ R3.9.28「気を緩めず、感染再拡大へ警戒を!」.pdf
令和3年10月1日
兵庫県神戸県民センター長
西躰 和美
→新型コロナウイルス感染症に関する相談窓口(コールセンター等)
≪以下に「過去の神戸県民センター長メッセージ」のリンク先を掲載しています。≫
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