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更新日:2022年11月24日

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PCR等検査について

このページはPCR検査と抗原検査の違いなど検査に関する情報提供のページです。

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1 PCR検査について

PCR検査(ウイルス遺伝子検査)は、ウイルスへの感染の有無を確認するための検査です。

※ 陽性となった場合

検査で陽性となった方は、無症状者や軽症者については、妊婦や重症化のおそれがある基礎疾患をもつ者など入院対応が望ましい場合を除き、自宅での療養を基本としています。なお、子育てや介護等の特別な事情がある場合は、必要に応じて、宿泊療養等を可能としています。

また、検査で陽性となった方は、発症2日前までの無症状の期間でも周り(ご家族、会社、友人等)への感染のおそれがあります。そのため、周りの方(接触者)に「コロナと診断された(陽性であった)」ことを速やかにご連絡いただくとともに、健康福祉事務所又は保健所が接触状況についての調査を行う際にはご協力をお願いします。詳しくは、県ホームページ『新型コロナの陽性者・濃厚接触者の方にお願いしたいこと』をご確認下さい。

2 PCR検査の対象者

 感染拡大防止を図るため、症状等から医師が総合的に判断して感染が疑われる者のほか、濃厚接触者やクラスター等の次の関係者について検査を実施します。濃厚接触者は、感染の可能性が高いことから、検査の有無にかかわらず、原則5日間自宅等で待機になります。現在、感染者の急増に伴い、お住まいの地域によっては、無症状の方には、PCR検査を実施せず最終接触日から5日間の待機をお願いする場合があります。詳しくは、県ホームページ『新型コロナの陽性者・濃厚接触者の方にお願いしたいこと』をご確認下さい。

  • ・医療機関や社会福祉施設、学校などで陽性患者が確認され、感染の拡がりが疑われるなど、クラスター(集団感染)の発生が懸念される場合には、濃厚接触者以外にも幅広く関係者を対象として検査を実施します。

※「濃厚接触者とは」

  患者の感染可能期間内(発症日の2日前から、診断後に隔離などをされるまでの期間)に、次の接触等があった人を言います。

  • 患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった人
  • 手で触れることの出来る距離(目安として1メートル)で、マスクなど必要な感染予防策なしで、15分以上の接触があった人

3 PCR検査能力の拡充

当初300件/日程度であった検査能力を衛生研究所の処理能力の増をはじめとして、民間検査機関、帰国者・接触者外来への検査機器購入支援などにより順次拡大しています。(R4.11.18現在)

区分

 

 

現状

 

 

衛生研究所等

兵庫県

700 

保健所設置市

938 

小計

  1,638

民間検査機関

4,520

医療機関

13,842

合計

20,000

 

4 PCR検査機会の拡充

  • 季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の診察・検査を行う医療機関を「発熱等診療・検査医療機関」として指定をすすめています[11月18日時点で県下1,801箇所]
  • 県医師会や地元自治体に協力いただき、保健所を介さずにかかりつけ医等からの紹介により、PCR検査を実施できる「地域外来・検査センター」を開設しています。
    • [姫路市、西宮市]

5 抗原検査について

抗原検査(定性検査)は、発症2日から9日目以内の有症状者が検査対象であるものの、PCR検査と比べて専用の検査機器が不要で、その場で約30分程度で結果が判明するため、インフルエンザの流行期における発熱患者への検査などに活用していきます。

抗原検査(定量検査)は、感度は迅速キットより高く、簡易な核酸検出検査(Lamp法等)と同レベルで、時間当たりの処理能力も高く、無症状者の唾液検査が実施可能ですが、専用の機器が必要なため、機器の購入支援等を活用して普及を図ります。

参考:新型コロナウイルス感染症にかかる各種検査

 

 

PCR検査

抗原検査(定量)

抗原検査(定性)

検査内容

  • ウイルスの遺伝子を増幅させてその量を測定

 

  • 分析機器を用いて、ウイルスのタンパク質(抗原)に反応する抗体を用いて測定
  • 簡易キットを用いて、ウイルスのタンパク質(抗原)に反応する抗体を用いて測定

検査時間

  • 4~6時間

(時短PCR:1~2時間)

※このほか搬送等に時間が必要

  • 30分
  • 15~30分

感度

  • 少量のウイルス量で検出が可能
  • 抗原検査(簡易キット)よりも感度が高く、LAMP法と同程度の感度
  • PCR検査と比べ一定以上のウイルス量が必要

主な活用場面

  • 検査機器等の配備を要するものの、無症状者に活用できるため、保健所、地方衛生検査所、感染研等の検査専門施設や医療機関を中心に実施。
  • 大量の検体を一度に処理できる機器や操作が簡便な機器など、幅広い製品があるため、状況に応じた活用が重要。
  • 検査機器等の配備を要するものの、無症状者に活用できるほか、現在供給されている検査機器は、新型コロナウイルス感染症に係る検査以外にも、通常診療で実施される様々な検査に活用できるため、検査センターや一定規模以上の病院等において活用。
  • 検査機器の設置が不要で、その場で簡便かつ迅速に検査結果が判明するが、現状では対象者は発症2日目から9日目の有症状者の確定診断に用いられるため、インフルエンザ流行期における発熱患者等への検査に有効。

 

検査の種類

PCR検査

抗原検査(定量)

抗原検査(定性)

検体の種類

鼻咽頭

鼻腔*

唾液

鼻咽頭

鼻腔*

唾液

鼻咽頭

鼻腔*

唾液

有症状者(症状消失退者含む。)

発症から9日目以内

×※1

発症から10日目以降

※3

※3

※2

 

※2

 

×※1

無症状者

※3

※3

※4

※4

×※1

※1:有症状者への使用は研究中。無症状者への使用は研究を予定している。

※2:使用可能だが、陰性の場合は臨床像から必要に応じて核酸検出検査や抗原定量検査を行うことが推奨される。(△)

※3:推奨されない。(-)

※4:確定検査としての使用は推奨されないが、感染拡大地域の医療機関や高齢者施設等において幅広く検査を実施する場合にスクリーニングに  使用することは可能。ただし、結果が陰性の場合でも感染予防策を継続すること、また、結果が陽性の場合であって医師が必要と認めれば核酸検出検査や抗原定量検査により確認すること

*:引き続き検討が必要であるものの、有用な検体である。

出典:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針第4版

お問い合わせ

部署名:保健医療部感染症等対策室感染症対策課 新型コロナウイルス感染症対策班

電話:078-362-3264

FAX:078-362-3933

Eメール:kansentaisaku@pref.hyogo.lg.jp