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写真提供 こだまクリニック 児玉和也医師 |
(潜伏期) マダニに刺されて2日から8日後に症状が出始めます。
(症状) 急激な発熱(38.0℃以上)、悪寒、頭痛、全身倦怠感などが現れ、手のひらや手足・顔面に、大小不同の赤い発疹(紅斑)が現れますが、かゆみや痛みは感じないのが特徴です。
腹や胸、手足など比較的柔らかい場所に刺した痕(刺し口)がみられ、黒い痂皮(かさぶた)ができます。この刺し口が診断をする上で重要な決め手となります。
治療が遅れると、腎不全や呼吸不全などをおこし、命にかかわることがあります。
淡路島の中南部、諭鶴羽山系から柏原山系などに多く、時期的には4月頃~10月頃までの発生が多くなっています。
野山や川原などの草や、根もとの土の中におり、雨の日は草の葉の裏などに潜んでいることが多いといわれています。野生のほ乳動物や犬などに寄生し吸血するので、野外に犬などのペットを連れて行くとマダニも家へ連れて戻る可能性があります。
・できるだけ肌を出さないよう、長袖や長ズボンなどを着用しましょう。
・ 肌が出る部分には防虫スプレーなどを使用しましょう。
・ 地面に直接寝転んだり、腰をおろしたりしないよう、敷物を使用しましょう。
・ 帰宅後はすぐに入浴し、体に付いたマダニを落とし、新しい服に着替えましょう。
野山や川原などに行って数日後から、症状が少しでも現れたら、すぐに病院で診てもらうことが大切です。
この病気によく効く治療薬(抗生物質)があるので、早期の診断と治療が大切です。
マダニは1mmもないくらい小さいものですが、皮膚にかみついて血を吸うと、数十倍になります。
ダニ類は皮膚に深く刺しています。無理に引きはがしたりすると皮膚の中に一部が残ることが多いので、かみつかれていることがわかったら、つぶしたりせず、そのまま受診しましょう。
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