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近年、国内では、海外からの輸入症例を発端とした麻しんの集団感染が散見され、県内においても患者届出数が増加しており、注意が必要です。発熱、発しん等の麻しんを疑う症状が現れた場合は、事前に医療機関に電話連絡の上、指示に従い受診してください。また、移動の際は、周囲への感染を拡げないよう、公共交通機関の利用は避けてください。
平成29年 |
平成30年 |
令和元年 |
令和2年 |
令和3年 |
|
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兵庫県 |
3人 | 2人 | 51人 | 1人 | 0人 |
全国 |
186人 | 279人 | 744人 | 13人 | 6人 |
届出の取り下げ等により数値が修正されることがあります
麻しんを予防するために、また、他の人に感染させないために以下のことに注意しましょう。
麻しんの免疫を獲得するためには、ワクチン接種がもっとも有効です。子どもの定期接種(第1期、第2期)を受けると99%以上の方が免疫を獲得できます。定期の予防接種は、各市町で無料で受けられますので、必ず受けましょう。
(麻しんの定期予防接種)
麻しんにかかったことがない方やワクチン接種を受けていない方、ワクチン接種が1回接種だった方(生年月日が昭和47年10月から平成2年4月1日までの方)については十分な免疫を獲得していない可能性があることから注意が必要です。
免疫(抗体)を持っているかどうかは、医療機関において検査ができます(有料)。検査を受ける際は、事前に医療機関に確認して下さい。
特に麻しんの流行地(海外)(外部サイトへリンク)へ旅行予定されている方や医療機関や教育・保育関係の職業の方は確実な接種をお薦めします。
麻しんの症状は、まず38℃前後の発熱、咳、鼻水、結膜充血がみられます。その後、一度下降した熱が再び高熱となり、発疹がでます。
発疹は耳の後ろから現れて顔、体、手足に広がっていきます。このような症状が現れた場合は、医療機関に連絡のうえ、指示のとおりに受診しましょう。
また、麻しんの患者と接触があった方については、10~12日の潜伏期間を経て発病することがあります。
38度前後の発熱が続く場合は、早期に医療機関を受診し、学校・職場などの集団生活の場への参加を自粛してください。
患者と直接接した人は、直ぐに医師に相談してください。
麻しんは、感染力が強く、免疫が低い方に感染するおそれがあります。医療機関等で麻しんと診断された場合は、学校や幼稚園、保育所、職場等に速やかに連絡し、医療機関の指示のとおり自宅で療養して下さい。熱が下がっても、3日間程度は感染させるおそれがありますので、外出等は控えましょう。
麻しんの届出については、麻しんの検査診断例と臨床診断例及び修飾麻しん(検査診断例)があります。
【修飾麻しん】 |
幼少時に1回のみワクチンを接種しているなど、麻しんに対する免疫が不十分な人が麻しんウイルスに感染した場合、軽症で典型的ではない麻しんを発症することがあり、このような麻しんを「修飾麻しん」と呼びます。潜伏期間が長くなったり、高熱が出ない、発熱期間が短い、発しんが手足だけで全身には出ないことがあります。感染力は典型的な麻しんに比べて弱いといわれていますが、周囲の人への感染源になるので注意が必要です。 |
届出に必要な臨床症状
ア麻しんに特徴的な発疹 |
イ発熱 |
ウ咳、鼻汁、結膜充血などのカタル症状 |
検査方法 |
検査材料 |
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分離・同定による病原体の検出 | 咽頭拭い液、血液、髄液、尿 |
検体から直接のPCR法による病原体の遺伝子の検出 | 咽頭拭い液、血液、髄液、尿 |
抗体の検出(IgM抗体の検出、ペア血清での抗体陽転又は抗体価の有意の上昇) | 血清 |
兵庫県では、届出のあった全ての患者のPCR検査を実施しています。臨床検体の提供(血液、尿、咽頭拭い液)にご協力をお願いします。
届出基準(PDF:244KB)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
届出様式(PDF:84KB)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
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