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更新日:2022年11月22日

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令和4年11月県民局長メッセージ(淡路県民局 藤原祥隆)

令和4年11月2日

 先日、淡路市で開かれた「兵庫県畜産共進会」に行ってきました。共進会というのは、和牛のコンテスト。全国で行われており、乳牛の共進会もあるのですが、今回は肉牛が対象の県大会でした。

 審査は、大きく種牛と肉牛に分けて行われ、コロナの影響で参加者が制限された会場は、静かな熱気に包まれていました。素人が乱暴に表現すれば、種牛の部はミスコンテスト、肉牛の部はボディビル選手権のようなものだと思います。筋肉の張りなど触感も含むとは言え、外見で審査するというのは、ちょっと想像が難しかったのですが、百聞は一見にしかず。集まった牛たちは代表選手だけあって、見事なプロポーションでした。肉牛の内、去勢牛は堂々とした体躯、雌牛も一回り小さいものの、どっしりと見事な体型。片や種牛は若い牛であることもあって、肉牛に比べるとほっそりとして、後ろ姿は馬や鹿のような雰囲気さえ漂っていました。これら但馬牛(兵庫県の肉牛はほとんど但馬牛の血統です)の評価基準には、足や顔立ちが“シュッとしている”ことも含まれているそうです。

 先月中旬には、鹿児島県で全国大会が開かれていました。但馬牛は厳しく血統を守っているためかやや小型なので、全国大会ではなかなか評価されにくいそうですが、“体躯の美しさ、愛らしさはピカイチ”とは、全国大会出席者の弁です。集まった牛たちは本当に優しい顔立ちでした。

 淡路は県内有数の畜産地域。肉牛は主に仔牛を生産(多くは県内の肥育農家に出荷)しており、繁殖雌牛の飼養頭数は県全体のおよそ半数、酪農農家数もおよそ半数(小規模農家が多いので頭数は1/3強)を占めています。今回の共進会でも、淡路島生まれの牛が多数参加していました。

 現在、県内の畜産、酪農を取り巻く環境は非常に厳しいです。コロナの影響による外食産業の停滞、学校給食の休止などにより大きな打撃を受けました。徐々にその影響から脱しつつあったところに、世界情勢や円安による飼料の高騰がのしかかっています。

 “神戸ビーフ”“淡路ビーフ”に代表されるように、品質の高さはどこにも負けません。是非、淡路を含む兵庫県産の牛肉、牛乳を応援してくださるようお願いします。

 

令和4年11月2日

 淡路県民局長 藤原 祥隆

 

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