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今月初めに、“淡路島えびす鯛”のお披露目会に出席しました。淡路の農協、漁協のほか、商工会や観光協会、そして行政関係者などで構成する“食のブランド「淡路島」推進協議会”の主催で、淡路県民局長が会長を務めています。
“淡路島えびす鯛”は、淡路で獲れる天然マダイを広く知っていただこうと昨年から協議会で取り組んでいるものです。そもそも淡路島にとって、マダイは、大正、昭和、平成、令和の4代にわたり、天皇陛下の即位時の大嘗祭などで「干鯛」を献上してきた誇りあるものです。
今では、近隣の明石鯛、鳴門鯛の陰に隠れた形になっていますが、実は兵庫県内のマダイ産出額のおよそ半分が淡路産。冬の但馬地域のカニのように、昭和の時代には、天然マダイを目的に来島する人も多かったと聞きます。
往時の人気を取り戻すべく、昨年から本格的にブランド化を始めた「淡路島えびす鯛」ですが、地域が一体となった取組が、リクルート社の主催する「じゃらんアワード」において評価され、去る6月には「元気な地域大賞」を受賞することができました。
天然マダイは越冬を控えた秋に餌をたくさん食べ、脂が乗って美味しくなる旬を迎えます。前回紹介した鯛そうめんをはじめ、島内50近くの飲食店、宿泊施設が工夫を凝らした自慢の“えびす鯛”料理をふるまっています。食欲の秋、マダイの他にも秋に旬を迎える農水産物がたくさんあります。淡路の秋をまるごと食べに来て下さい。
前回も書きましたが、以前に比べ、より強く、大きく発達した台風がしばしば列島に近づいています。十分な備えをお願いします。兵庫県でも、災害に総合的に対応する防災アプリ「ひょうご防災ネット」を提供しています。是非ご活用下さい。
令和4年9月16日
淡路県民局長 藤原 祥隆
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