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10月の最後の土曜日に洲本市で「淡路島まつり」が開かれました。昨年もこの欄で紹介しましたが、76回を数える伝統あるお祭りです。コロナ前には8月に、市街地を一杯に使ってダンスや阿波踊りが披露されるお祭りでしたが、去年は3年ぶりに開催されるも文化体育館を使った縮小バージョン。今年は4年ぶりに屋外で展開されました。とは言え、時期は秋へ変更となり、踊り歩きのステージも限定される、いわば変則バージョンでした。
夕方、県立洲本高校ダンス部の開会パフォーマンスに続き、9つのダンスチームと9つの阿波踊りの連が、たくさんの観客が見守る中、多彩な“おどり”を披露されました。会場では、朝から洲本商工会議所青年部によるイベント「ミライノオト」も開催されており、そのステージ会場のみ参加のチームも3つあったようです。
ダンスチームの中には、曰く“性別、年齢、レベル関係なく”、実に楽しそうに踊っているチームもあり、見ている側も思わず乗ってしまいました。子ども・若者たちのダンスやフラ、総勢200人が「ウタ」の「新時代」に乗せてオタ芸を披露するチームもあるなど、本当にバラエティーに富んだ大会でした。
阿波踊りは、昨年紹介したように、江戸期に徳島藩が治めていた淡路島でも伝統的に踊られており、今年は徳島県の「連」も参加されていました。それぞれの連が、伝統を守りながらも個性豊かな踊りを披露され、日が落ちてからは冷たい風も吹いていましたが、会場は踊りの熱気に包まれていました。
「ミライノオト」は、翌日の日曜日にも開催され、屋台やキッチンカーが並び、恐竜の着ぐるみを着て走るレース(なんと洲本市長も出場)が開かれるなど、たくさんのお客さんで盛り上がっていました。
この週末は、淡路市でもパソナさんが中心となった「UNDOKAI」も開催されており、誰でも参加できる数々の競技に島外からもお客さんがお越しでした。同時開催の「ゆるバース」で全国から集まったゆるキャラに、子どもたちが笑顔で群がり、金曜日の雷雨が嘘のように晴れた暑いくらいの秋空に、楽しい声が響いていました。
コロナも落ち着いた秋になって、島内で様々なイベントが開かれています。淡路島えびす鯛を始め、秋に旬を迎える食材もたくさんあります。皆さんも爽やかな秋を満喫しに、淡路島へ是非お越しください。
令和5年11月1日
淡路県民局長 藤原 祥隆
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