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今回は、2月に入って淡路で開かれた2つの行事をご紹介します。
一つは、「永田青嵐顕彰全国俳句大会」。もう一つは、「うずの幸グルメお披露目会」です。
永田青嵐(本名永田秀次郎)氏は、緑町(現南あわじ市)出身の政治家で、関東大震災時に東京市長を務め、その復興に尽力されました。俳人としても知られ、淡路島内には10もの青嵐の句碑・歌碑があります。
氏の顕彰大会として、淡路島くにうみ協会が主催されている全国俳句大会。毎年数千の投句があり、第15回だった今年の大会では、海外を含め全国4397人から7907句もの応募があったそうです。最近、テレビでも辛口の“査定”を行う番組が人気ですが、俳句熱の広がりを感じます。
大会には、受賞者として小学生から年配の方までが集い、受賞句の披露と講評が行われました。日常の風景を鋭く切り取った句や、思わず微笑んでしまうような幼い感性で素直に詠んだ句など、「俳句って広くて深いなあ」と感じました。歳時記を開いたこともない素人の私ですが、淡路での日々を俳句にしてみても面白いかな、などと思案しています。
「うずの幸グルメ」は、鳴門海峡の渦潮が育んだ海の幸(+野菜や調味料などの特産食材)を堪能できるメニューを、南あわじ市と徳島県鳴門市が連携してプロモーションしているご当地グルメです。両市は、この取組だけでなく、以前から連携して観光プロモーションを進められており、海峡、県境を超えた共同事業は珍しいのではないでしょうか。
先日、3年目となるこの取組のお披露目会が盛大に開催されました。今年は31のお店が43のメニューを開発、提供されています。会場では、18のホテルや飲食店がそれぞれの「うずの幸グルメ」を持ち寄り、集まった新聞社を始めとするマスコミの皆さんやインフルエンサー、地元観光関係者など大勢の方が、様々な料理を楽しんでおられました。是非皆さんも、淡路島に、そして一足伸ばして徳島にも海の幸、陸の幸を堪能しにお越しください。
会場の窓からは、大鳴門橋や徳島、鳴門市が見渡せ、南あわじ市と鳴門市の近さが実感できました。兵庫県と徳島県で進めている大鳴門橋への自転車道の整備が完成した暁には、自転車、徒歩でも行き来ができるようになります。益々連携が進み、盛り上がっていくことを期待したいと思います。
令和6年2月16日
淡路県民局長 藤原 祥隆
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