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先日、南あわじ市の灘、沼島で開かれた「鱧供養祭」に出席しました。自然の恵みである鱧に感謝し、その供養とともに、豊漁と商いの繁盛を祈念するため、地元の灘・沼島観光ふるさと会の皆さんが長年にわたって開かれているもので、今回が30回目でした。
淡路の鱧については、去年の7月にも京都祇園祭にあわせた「はも道中」をご紹介しましたが、鱧はこれから本格シーズンを迎え、初夏から秋にかけてが最も美味しい時期とされています。
皆さん、鱧料理と言えば何を思い浮かべられますか?私は、淡路島に赴任するまでは、鱧と言えば湯引きしか知りませんでした。供養祭では、仏事、放流行事が終わった後、「鱧すき」が一般の方にも振る舞われました。元々は、良質な鱧の漁場の一つである沼島周辺の漁師さんが鱧を鍋にして食べていたものを、“ふるさと会”の皆さんが地元ならではの食べ方としてPRを続け、今では淡路の名物料理の一つになっています。鱧のあらでとっただしに、鱧、淡路島タマネギ、淡路のそうめんが入った料理はシンプルですが、絶品でした。個人的には、温かい鱧の方が美味しい気がします。是非、淡路に来て、鱧すき(鱧鍋)を味わってみてください。
当日は、淡路島観光協会による供養祭(鱧の放流)の船上見学という新たな取組も実施され、抽選で選ばれた2組4名の方が招待されていました。淡路の魅力を発信する取組が広がっています。
今月11日から春の全国交通安全運動が始まっています。淡路島には今、多くの観光のお客さんがお見えですが、自家用車、レンタカーでお越しの方も増えています。どうか事故のないよう注意しながら淡路島をお楽しみください。
令和5年5月16日
淡路県民局長 藤原 祥隆
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