咽頭結膜熱(プール熱)の流行に注意してください
1県内における咽頭結膜熱の定点医療機関あたりの患者発生状況
咽頭結膜熱について、兵庫県感染症発生動向調査による小児科定点医療機関からの第21週(5月22日~5月28日)の患者報告数が、1.23人(前週0.77人、全国0.91人)と増加し、過去5年間で最大の患者数となっています。
咽頭結膜熱は、通常夏期に地域全体で流行し、6月頃から徐々に増加しはじめ、7~8月にピークを形成しますので、今後さらに拡大する可能性があります。

2咽頭結膜熱とは
- アデノウイルスの感染により、発熱(38~39度)、のどの痛み、結膜炎を主とする小児の急性ウイルス性感染症です。症状は3~5日間ほど続きます。
- 潜伏期間は5~7日とされています。
- プールでの接触やタオルの共有により感染することもあるので、プール熱とも呼ばれています。
(1)感染経路
- 通常、飛沫感染、あるいは手指を介した接触感染であり、結膜あるいは上気道からの感染によります。
- プールを介した場合には、汚染した水から結膜への直接侵入も考えられます。
(2)予防方法
- 流行時には、流水とせっけんによる手洗い、うがいをしましょう。
- 感染者との密接な接触を避けましょう(タオルなどは別に使いましょう)。
- 衛生を保つため、プールからあがったときに、シャワーを浴び、うがいをしましょう。