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更新日:2024年10月28日

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マダニに注意!ダニ媒介感染症について

ダニに咬まれてうつる病気とは

日本紅斑熱

病原体は日本紅斑熱リケッチア、媒介ダニはマダニ類です。潜伏期間は2~8日で、症状は高熱、発疹、刺し口等で重症化し、死亡することがあります。主に西日本で発生が見られ、兵庫県内でも報告されています。

<兵庫県内の発生状況>

兵庫県内で近年、春から秋にかけて、日本紅斑熱の患者が増加傾向です。マダニに咬まれたと推定される県内の感染地域は、主に淡路でしたが、2014年に但馬や東播磨で発生があり、2016年では都市部である阪神での複数発生や北播磨で初めて報告があり、推定感染地も県内各地に広がっています。登山や農作業などダニの生息場所に出かけるときは、ダニに咬まれないように気を付けましょう。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

病原体はSFTSウイルス、媒介ダニはマダニ類です。潜伏期間は6~14日で、症状は発熱、消化器症状等で重症化し、死亡することがあります。2013年1月、国内で初めて患者が確認され、主に近畿・北陸地方以西で発生が見られます。兵庫県内では2013年5月中旬と7月下旬に但馬地域で2件、2017年7月中旬に播磨・姫路地域で1件、2019年7月中旬に播磨・姫路地域で1件、2021年6月上旬と8月下旬に但馬地域で2件、2022年は6月に播磨・姫路地域で2件、2023年は4月と7月に播磨・姫路地域で2件、4月に神戸地域で1件、6月に北播磨地域で1件、2024年は6月と7月、10月に播磨・姫路地域で4件の発生がありました。

つつが虫病

病原体はつつが虫リケッチア、媒介ダニはツツガムシ類です。潜伏期間は5~14日で、症状は高熱、発疹、刺し口等で重症化し、死亡することがあります。日本紅斑熱との鑑別が重要です。全国的に発生が見られ、兵庫県内でも報告されています。

<兵庫県内の発生状況>

マダニから身を守りましょう

マダニの生息場所は?

  • 鹿やイノシシ、野ウサギ等の野生動物が出没する環境に多く生息しています。
  • 民家の裏山や裏庭、畑、あぜ道等にも生息しています。
    ※マダニとは、食品、衣類や寝具など家庭内に生息するダニとは全く種類が異なります。マダニ類は、吸血前で3~8mmと比較的大型で、主に森や草地等の屋外に生息しており、市街地周辺にも見られます。
フタトゲチマダニ 参考:フタトゲチマダニHaemaphysalis_longicornis(国立感染症研究所ホームページより)
マダニ類は、固い外皮に覆われた比較的大型(種類にもよりますが、成ダニでは、吸血前で3~8mm、吸血後で10~20mm程度)のダニです。

マダニから身を守るには?

  • 農作業や庭仕事、レジャー等、野外で活動する際は、肌の露出を避けましょう。
  • シャツの袖口は軍手や手袋の中に入れましょう。
  • シャツの裾はズボンの中に入れましょう。
  • 首にはタオルを巻くか、ハイネックのシャツを着用しましょう。
  • ハイキングなどで山林に入る場合は、ズボンの裾に靴下を被せましょう。
  • 農作業や草刈などではズボンの裾は長靴の中に入れましょう。
  • 虫除けスプレー(ディート、イカリジンなどの忌避剤)を噴霧しましょう。
  • 野外活動後は、入浴や着替えをし、マダニが咬着していないか、チェックしましょう。

マダニに咬まれたら?

  • ダニ類の多くは、長時間(10日間以上のこともある)吸血します。吸血中のマダニを無理に取り除こうとすると、マダニの口器が皮膚に残り、化膿することがあるので、皮膚科等の医療機関で適切な処置を受けてください。
  • マダニに咬まれたら、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が出た場合、医療機関で診察を受けて下さい。その際はマダニに咬まれた又は疑いがあることを医師へ伝えて下さい。

啓発用リーフレット「マダニに注意!(2022年度作成版)」(PDF:539KB)

※相談は最寄りの健康福祉事務所(保健所)へ(保健所一覧へリンク

お問い合わせ

部署名:保健医療部 疾病対策課

電話:078-362-3213

FAX:078-362-3933

Eメール:shippeitaisaku@pref.hyogo.lg.jp