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病原体は日本紅斑熱リケッチア、媒介ダニはマダニ類です。潜伏期間は2~8日で、症状は高熱、発疹、刺し口等で重症化し、死亡することがあります。主に西日本で発生が見られ、兵庫県内でも報告されています。
<兵庫県内の発生状況>
兵庫県内で近年、春から秋にかけて、日本紅斑熱の患者が増加傾向です。マダニに咬まれたと推定される県内の感染地域は、主に淡路でしたが、2014年に但馬や東播磨で発生があり、2016年では都市部である阪神での複数発生や北播磨で初めて報告があり、推定感染地も県内各地に広がっています。登山や農作業などダニの生息場所に出かけるときは、ダニに咬まれないように気を付けましょう。
病原体はSFTSウイルス、媒介ダニはマダニ類です。潜伏期間は6~14日で、症状は発熱、消化器症状等で重症化し、死亡することがあります。2013年1月、国内で初めて患者が確認され、主に近畿・北陸地方以西で発生が見られます。兵庫県内では2013年5月中旬と7月下旬に但馬地域で2件、2017年7月中旬に播磨・姫路地域で1件、2019年7月中旬に播磨・姫路地域で1件、2021年6月上旬と8月下旬に但馬地域で2件、2022年は6月に播磨・姫路地域で2件、2023年は4月と7月に播磨・姫路地域で2件、4月に神戸地域で1件、6月に北播磨地域で1件、2024年は6月と7月、10月に播磨・姫路地域で4件の発生がありました。
病原体はつつが虫リケッチア、媒介ダニはツツガムシ類です。潜伏期間は5~14日で、症状は高熱、発疹、刺し口等で重症化し、死亡することがあります。日本紅斑熱との鑑別が重要です。全国的に発生が見られ、兵庫県内でも報告されています。
<兵庫県内の発生状況>
参考:フタトゲチマダニHaemaphysalis_longicornis(国立感染症研究所ホームページより) マダニ類は、固い外皮に覆われた比較的大型(種類にもよりますが、成ダニでは、吸血前で3~8mm、吸血後で10~20mm程度)のダニです。 |
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