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急傾斜地崩壊防止施設等を設置することによって、がけ崩れ災害から人命を守る事業です。
急傾斜地崩壊対策事業とは、降雨や地震などに伴って発生するがけ崩れ災害に対し、昭和44年8月に施行された「急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律」に基づいて、急傾斜地崩壊危険区域の指定を行ったうえで崩壊対策工事を実施する事業です。
兵庫県で初めての急傾斜地崩壊対策事業は神戸市明泉寺地区ほか3箇所です。昭和42年7月の集中豪雨により、神戸市などで多くのがけ崩れが発生し、多くの死者が出たために国庫補助事業として実施しました。
なお、お住まいの市によっては、市の施策として「急傾斜地崩壊危険区域」は「安全な区域への移転を推進すべき区域」であるとして、県が急傾斜地崩壊対策事業を実施した後も区域内の住宅は長期優良住宅に認定しないこととされています。事業化にあたり、上記に該当する場合、当事業の優先順位における着目点の1つとしていますので、ご了承ください。
急傾斜地の概念図 |
急傾斜地の主な対策工法を紹介します。
1.法面工(法枠工+鉄筋挿入工)
斜面の表層をコンクリートや枠工で覆うことで、風雨による風化および雨水または地下水による侵食から斜面を保護します。
神戸市北区 柏尾台地区
2.待受け擁壁工
構造物を設置することによって斜面の崩落、滑落を防止します。
斜面の下部に設置することによって、斜面脚部の安定、斜面中段での小規模な崩壊の抑止、斜面上部からの崩壊土砂の斜面下部での待ち受けのための工法です。
新温泉町 久谷地区
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