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HIV/エイズとは 症状 感染経路と予防 妊婦さんへ HIV検査と相談 HIV/エイズのQ&A
体の中にHIV(ヒト免疫不全ウイルス)が存在している状態をいいます。自覚症状がほとんどないので、本人が気づくことは困難です。
エイズとはHIVによって体の免疫力が低下し、その結果として、日和見(ひよりみ)感染症※など様々な合併症が出た状態をいいます。ただし、その場合も合併症の治療を行い、また、HIV感染の治療により免疫力を回復させることができます。
HIV感染症とエイズ(HIV/エイズ)の治療は急速に進歩しました。
このことにより、HIVというウイルスが体内で増えるのを抑えながら付き合っていく慢性疾患としての面が大きくなっています。治療を続けながら、自分らしい生活を継続していくことができます。
そのためにも、早期発見と早期治療がとても大切です。
兵庫県においては2023年、HIV感染者の新規報告数が12人、エイズ患者の新規報告数が8人であり、両方合わせた数は20人で、前年(24人)より減少しています。新規報告数に占めるエイズ患者の割合は40.0%であり、全国値28.5%(2022年)を上回っています。
HIVに感染して2~4週間経過すると、発熱、咽頭痛、筋肉痛など、インフルエンザ様の症状が出てきます。これらの症状は多くの場合、自然に消えます。
また、無症状のこともあります。
体の免疫力で、ウイルス量はある一定のレベルまで減少したところで安定し、その後、数年~10数年程度は症状がなく経過します。
治療をしないでいると、HIV感染により免疫力が低下し、健康な時にはかからない弱い病原体によってもかかる日和見感染症(ニューモシスチス肺炎や食道カンジダ症など)や悪性腫瘍の症状が現れます。
※結核の発症により、HIV感染やエイズが判明することがあります。
HIVは、感染している人の血液、精液、膣(ちつ)分泌液、母乳に主に含まれ、粘膜や傷口を通して人の体に入り、感染を引き起こします。
HIV感染でもっとも多いのは、性行為による感染です。
性行為(セックス)といっても、性器や肛門、口腔を使った性行為などいろいろです。
早期発見・早期治療を受けることにより、体内のウイルスを減らし、他人への感染の恐れを大幅に低減することができます。
感染している母親から胎盤、産道、母乳を介して赤ちゃんに感染します。
妊娠前、または妊娠中のできるだけ早い時期に感染の有無を確認し、出産前から適切な医療を受けることにより、赤ちゃんへの感染確率を低くすることができます(1%以下)。
HIVが含まれる血液等が不着した注射器を使用することなどで感染します。例えば、麻薬や覚せい剤の回し打ちなどがあります。
妊娠前または妊娠中のできるだけ早い時期に感染の有無を確認し、出産前から適切な医療を受けることにより、赤ちゃんへの感染確率を低くすることができます(1%以下)。
また、母乳を介して赤ちゃんにウイルスが感染することがあるため、出産後は母乳での授乳を控える必要があります。
健康福祉事務所では、「感染しているのではないか」といった不安などの相談に応じています。プライバシーは守られます。匿名(とくめい)で電話でも相談できますので、気になることがあれば、気軽に相談してください。
健康福祉事務所への相談はこちらをご確認ください。
HIVに感染しても、症状がほとんどないこともあり、感染しているかどうかは検査を受けなければわかりません。気になることがあればHIV検査を受けましょう。
一人で抱えずに、信頼できる身近な人、医療機関のスタッフ、専門相談員、NGO・NPOや保健所などの相談機関に相談をしてください。
また、兵庫県では、エイズ患者及びHIV感染者、その家族等(以下「患者等」という。)に対して、エイズカウンセラーを派遣し、相談・カウンセリングを行うことにより、患者等の精神的不安等の負担の軽減を図ることを目的に、兵庫県エイズカウンセラー派遣事業を実施しています。
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