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産業技術職

酵母の開発で兵庫県の清酒業界に貢献したい。

産業技術職西村さん

工業技術センター
材料・分析技術部 食品・バイオグループ 

Q.なぜ民間ではなく公務員を目指したのか、またなぜ各市町村ではなく県を目指したのか?
 就職活動をしていた当時は民間希望であり、大学時代から研究していた酒類、特に日本酒に関わる仕事がしたいと思っていました。県職員というと事務系のイメージが強かったのですが、地場産業に関わる研究職もあることを就職活動中に知り、興味を持ちました。
 働く場所にもともとこだわりがありませんでしたが、日本酒の生産量が日本一である兵庫県であれば多くの酒蔵の支援を行うことや、酒類醸造に関する経験をつむことが出来るのではないかと思い兵庫県職員を目指しました。
 

Q.これまでの業務で大変だったこと・嬉しかったことは?
 兵庫県立工業技術センターは、中小企業に開かれたモノづくり技術の支援機関です。企業の方にご利用いただける機器を数多く保有しており、職員それぞれに担当機器が振り分けられています。私は主にガスクロマトグラフを担当していますが、最初は装置の原理や使用方法などを習得することに苦労しました。特に、当該装置はサンプルや分析目的に合わせた多種多様な使用方法があるため、企業の依頼に合わせた手法を選択できるようになることが大変でした。現在は、これまでの積み重ねでかなりスムーズに対応できるようになったことに対して自分の成長を感じ嬉しく思います。


Q.現在の仕事をする上で心がけていること・大事にしていることは?
 基本的な業務として、企業から分析依頼や技術的な相談への対応があります。センターの装置では対応できない分析であったり、まだまだ経験や知識が不足していることもあり、満足のいく回答ができなかったりすることも多々あります。そのような場合でも、ただ断るだけでなく代わりに分析できる機関やその他分析方法のご紹介など少しでも役に立つ情報を提供することを心がけています。


Q.県職員の仕事のどういったところに難しさを感じるか?また、県職員として働く魅力やおもしろさはどのようなときに感じるか?
 企業から技術的なご相談をいただく中で、自分の専門分野ではない事案にも対応しなければならないことに難しさを感じます。専門分野は食品・バイオ分野ですが、機器の担当であるガスクロマトグラフは幅広い分野で使用される機器のため、専門分野外の技術相談も多くあります。様々な文献などを調査して対応していますが、条件に合う分析方法が見つからない場合や測定がうまくいかない場合などいまだに苦労することも多くあります。一方で、県職員であるからこそ幅広い分野に関わることができるので、その部分がおもしろさにつながっていると思います。


Q.今後チャレンジしたいことやいつかやってみたいことは?
 今後チャレンジしたいことは、県下の酒造会社に広く利用していただける酵母を取得することです。全国の公設試験場で酵母の開発が行われており、地元産酵母を使った清酒で地場産業を盛り上げている事例が多くあります。私が取得した酵母で兵庫県の清酒業界に貢献することを目指しています。


これまでの配属先
平成31年4月 現所属

研究だけでなく技術相談や機器利用対応まで。研究機関の職員として働けることが魅力。

産業技術職吉岡さん

工業技術センター
技術企画部 技術支援室

Q.なぜ民間ではなく公務員を目指したのか、またなぜ各市町村ではなく県を目指したのか?
 家族が公務員であったため、元々公務員を志望していましたが、民間企業への就職活動を行っていた時に、大学の教授から兵庫県立工業技術センターという機関があり、機械系を募集していることを教えてもらいました。公務員であり、さらに研究機関の職員として働けることに魅力を感じ応募しました。
 

Q.これまでの業務で大変だったこと・嬉しかったことは?
 技術相談や機器利用に来られる方は標準的な試験だけでなく、イレギュラーな使い方を求めることが多々あります。その際、自分の知識をフル活用し、どのように試験を行うかを検討しなければならないことは大変困難でした。
 工業技術センターは職員一人一人が研究テーマを持っており、自分のテーマは設計関連の研究ですが、設計に使用する数値がうまく許容範囲に入ってくれないことがあり、細かい調整が大変でした。試行錯誤して設計した物を実際に作り、形になった時は嬉しかったです。


Q.現在の仕事をする上で心がけていること・大事にしていることは?
 技術相談や機器利用対応は外部のお客様の対応になるため、可能な限り早く対応し、解決できるように心がけています。機器の予約が空いていない時や、工業技術センターの機械ではどうしても対応できないような相談の場合は、他の試験機関を紹介することになるため、相談を受けているのに解決できず申し訳なく思うこともあります。
 

Q.県職員の仕事のどういったところに難しさを感じるか?また、県職員として働く魅力やおもしろさはどのようなときに感じるか?
 外部から来られる方の相談は多種多様であり同じ内容の相談がほとんどないため、相手の話をよく聞いて必要となる情報を獲得し、臨機応変に対応することが求められます。
 工業技術センターの仕事は大学時代に勉強、研究したことの延長であり、その知識が必須になるため、かつて勉強した知識が役に立つことが多々あり、ちゃんと勉強していてよかったと思います。一方で大学時代に学んでいない分野の知識も必要となることがあるため、一から勉強しなければならないこともあり、難しさも感じます。


Q.今後チャレンジしたいことやいつかやってみたいことは?
 自分の研究テーマの設計方法で大型ビークルを設計し、実機を作ってみたいです。


これまでの配属先
平成30年4月 工業技術センター生産技術部機械システムグループ
令和5年4月   現所属

お問い合わせ

部署名:人事委員会事務局 任用給与課

電話:078-362-9349

FAX:078-362-3934

Eメール:jinji_ninyou@pref.hyogo.lg.jp

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