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農林水産部 畜産課 副主任 澤田 千鶴 |
Q.なぜ民間ではなく公務員を目指したのか、またなぜ各市町村ではなく県を目指したのか?
大学時代に牛に関わることが多く、大動物に関わる仕事がしたいと思っていました。動物がよりよい環境で過ごせるために、個体の診療や検査だけではなく、畜舎の建設支援や食肉・卵の販路拡充など多方面から家畜と飼養者に支援ができる立場になりたい、と民間企業や他自治体より業務内容が多岐にわたる兵庫県の獣医師を目指しました。
Q.これまでの業務で大変だったことや嬉しかったことは?
大変だったことは農場での指導業務です。飼養者は作業効率を重視するため、畜舎の消毒方法や餌の内容等、意識や行動に変化が生じるように説明し理解していただくのは難しかったですが、感染症予防のための日常の業務方法の見直しを提案した結果、飼養者の意識に変化があり、こちらが提案した改善案に挑戦していただけた時は嬉しかったです。
Q.現在の仕事をする上で心がけていること・大事にしていることは?
現在は農林水産省や家畜保健衛生所とのやりとりが中心のため、家畜の飼養者は県に対して何を求めているのか、がつい後回しになる時があるように思います。そのような時に、行政として推進すべき方針と、家畜の飼養者の意向(県に対する要望)の折衷案を検討するのですが、うまくいかないこともあります。特に感染症対策などは規制内容と現場での都合が合わず指導が大変な時もありますが、獣医師として畜産振興のためにどうすればいいかを考えるようにしています。
Q.県職員の仕事のどういったところに難しさを感じるか?また、県職員として働く魅力やおもしろさはどのようなときに感じるか?
畜産業界では常識と考えてしまうことでも、普段畜産に関わりのない県民の方からは反対意見やご質問等をいただくことがあります。様々な考え方に接し、広い視野を持つことは大変ですが、他課とのやりとりの中で専門分野外にも触れ、知識が増えていくことがおもしろいです。魅力は地元であるかに関わらず、自分の職場の管轄地域への思い入れが強くなることです。入庁前は但馬地域に行ったことはほぼなかったですが、朝来市に赴任し、但馬地域の名所、名産物、おいしいごはん屋さん等、但馬の魅力をたくさん知ることができました。
Q.今後チャレンジしたいことやいつかやってみたいことは?
兵庫県を代表する神戸ビーフに関わる仕事をしてみたいです。販路の拡大のため、外国の方にも魅力が伝わるように海外でのPR活動に力を入れたいです。
これまでの配属先
令和2年4月 朝来家畜保健衛生所 防疫課
令和4年4月 現所属
保健医療部 生活衛生課 主任 堀内 雄太 |
Q.これまでどんな仕事をしたか?
加東健康福祉事務所では、飲食店や食品工場など、食品関係の施設を回って衛生環境を確認する食品衛生業務のほか、保育所で働いている方に食品の安全について説明したり、幼稚園などで手洗いの大切さを伝える手洗い講習などの啓発も行っていました。
Q.仕事の魅力ややりがいは?
食品衛生の仕事は、動物の医者という獣医の一般的なイメージとは少し違いますが、食中毒の調査や食品営業施設の許認可など、食の安全安心を通して人の役に立つことができます。以前所属していた食肉衛生検査所では、牛、豚を全頭検査しているのですが、スーパーに並んでいる肉が全て検査されたものだと知っている方は少ないのではないでしょうか。縁の下の力持ちのような仕事ですが、そういったことを知って感謝されると、とても嬉しく、やっていてよかったと感じます。
Q.仕事の難しいところは?
全くやったことのない、分からない分野の担当になった場合でも、その都度勉強して対応していかなければならないところです。関係法令をはじめ、全く知識のない状態でも、県民の方や事業者から担当者として頼りにされますので、自分でしっかり調べて、対応できる準備をしておかなければなりません。その上で、法律をそのまま説明しても分かりにくいので、噛み砕いて説明する必要があります。ただし、噛み砕きすぎると正確に伝わらないので、分かりやすく正確な表現になるよう工夫したり、電話だけでなく対面でしっかり説明することを心がけています。
これまでの配属先
平成29年4月 西播磨食肉衛生検査所
令和2年4月 加東健康福祉事務所 食品薬務衛生課
令和4年4月 現所属
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