請願 第75号
平成31年2月26日配付
健康福祉常任委員会付託
後期高齢者の窓口負担原則1割の継続を求める意見書提出の件
- 受理番号 第75号
- 受理年月日 平成31年2月19日
- 紹介議員 いそみ 恵子 丸尾 牧
樫野 孝人 樽谷 彰人
- 請願の要旨
経済的な理由で必要な受診ができない高齢者が増えている。
高齢夫婦無職世帯では、生活費などが毎月約5.5万円不足し(総務省「平成29年家計調査報告」)、貯金を取り崩して生活せざるを得ず、また「貯金なし」の高齢者世帯は15.1%(「平成28年国民生活基礎調査」)に上るというのが、高齢者の実情である。
高齢者の多くは、糖尿病や高血圧などの慢性疾患を抱えており、健康を維持するためには継続的な通院が不可欠である。医療機関で支払う窓口負担は高齢者の生活にとって、重い負担となっている。
弊会が県下医療機関5,316件を対象に実施した「2015年受診実態調査」では、8割の医療機関が、原則1割負担である75歳以上の患者窓口負担を2割へ引き上げることは「受診の抑制につながる」と回答している。これ以上の窓口負担の引き上げにより、高齢者が必要な医療を受けられず、疾病を悪化させることがあっては、健康長寿社会・1億総活躍社会は画餅となりかねない。私たちは地域住民の命・健康を預かる開業医師・歯科医師の団体としてこのような事態を懸念している。
よって、下記事項を内容とする意見書を国に提出するよう要望する。
記
- 後期高齢者の窓口負担原則1割の継続を求めること。