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更新日:2019年6月11日

意見書 第70号

障害者が生涯を通じて安心して暮らせるよう支援の充実を求める意見書               

 障害者は、軽度から24時間見守りが必要な重度まで障害の状況を問わず、生涯を通じた日々の切れ目のない支援が求められている。
 障害福祉サービスの提供は、障害者総合支援法に基づく障害支援区分に基づいて行われているが、区分によってサービス内容が制限されており、必ずしも一人一人の特性に合った必要な支援が十分に受けられるとは限らない。
 また、障害者支援施設のサービス形態が、日中活動支援と居住支援の昼夜分離となっているが、利用者にとって生活支援が最も必要な朝夕を含む時間帯のサービスに対する給付費が、日中の3分の1となっている。そのため、十分な職員配置ができず、サービスの質や量の低下をもたらしている施設が多い。
 よって、国におかれては、障害者が生涯を通じて安心して暮らせるよう、下記事項について取り組まれるよう強く要望する。
                             記
1 障害者が生涯を通じ日々切れ目のない支援を受け、安心して快適に暮らせるよう、入所施設やグループホームの質と量を充実すること。
2 必要な支援の制限につながるおそれのある現行の障害支援区分について、市町において適切な認定事務が行えるよう、自治体職員に対する障害支援区分研修の充実や研修資料の提供に努めるとともに、サービスの利用制限につながらないような仕組みとすること。
3 安定して継続的な支援を提供できる障害者支援施設の職員体制を確保するため、介護給付費を増額すること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成29年10月25日

 衆議院議長
 参議院議長
 内閣総理大臣            
 内閣官房長官            様
 総務大臣
 財務大臣
 厚生労働大臣

兵庫県議会議長 黒川 治

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